第31話

お母さんが…
68
2024/06/30 05:49
ふわりと空中に体が浮く感覚…

なかなか慣れないものだ…
ゾム
ゾム
よっと
(なまえ)
あなた
わっ…!?
ゾム
ゾム
あ!すまんすまん、大丈夫やったか?
(なまえ)
あなた
は、はい…平気です…!
トントン
トントン
全員ついたな?
我々だ全員
おん!
ロボロ
ロボロ
全員いるみたいやな!
早く行かな…あなたのレンタル彼女での名前の
お母さんがどうなっとるか分からへん…
(なまえ)
あなた
っ〜……!
(なまえ)
あなた
っ!
私は気付くと皆を置いてお母さんのいる病室に

走り出していた
シャオロン
シャオロン
えっ!?あなたのレンタル彼女での名前!?
鬱先生
鬱先生
置いてったなアイツ!?!?
トントン
トントン
ちょ、落ち着け!
チーノ
チーノ
早く追いかけないと場所分からんくなるで…!?
コネシマ
コネシマ
せやな…早く行くか…!
(なまえ)
あなた
はぁッ…はぁ!
走っていながらも後ろから聞こえる会話は

耳に入っていた

けど、そんな場合じゃなかった
ゾム
ゾム
あなたのレンタル彼女での名前ーッ!!!
ロボロ
ロボロ
あなたのレンタル彼女での名前!落ち着け!
シャオロン
シャオロン
俺らが一緒やから!!
(なまえ)
あなた
はぁッ…はぁッ…えっ??
耳元で聞こえる声…まさか、と思い

横に目を向けると

すぐそこに後ろにいたはずのメンバーがいた
トントン
トントン
あなたのレンタル彼女での名前…!急ぐ気持ちは分かる…
けど、ここは病院や…!
走ったらお前と周りの人も危ない!
せやから落ち着け!!
(なまえ)
あなた
皆さんッ…!?
そうだ、ここは病院…走ったら危ない
みんなのおかげで冷静になり

急いで動かしていた足を止めた





急に止めたのが悪かったのかもしれない









足を止めた瞬間、ツルリと足が滑った
(なまえ)
あなた
あッ…!?
鬱先生
鬱先生
危ないッ!!
転ぶ…!反射で目をつぶってしまう…

次に来るのは痛み…



のはずだった
(なまえ)
あなた
っ………??
痛みではない感覚…

包まれるような、あたたかい包容力を感じた
鬱先生
鬱先生
っふぅ〜…セーフやな
どうやら鬱先生が受け止めてくれたらしい
(なまえ)
あなた
す、すみせん…!私…!
コネシマ
コネシマ
大丈夫か!?あなたのレンタル彼女での名前!
チーノ
チーノ
危なかった〜…大先生ナイス!
鬱先生
鬱先生
へへ…よせやい☆
トントン
トントン
はぁ…やから走るなって言うてんねん…
(なまえ)
あなた
すみません…焦っちゃって…
ゾム
ゾム
まぁ、焦ったほうがええのは事実やけどな
シャオロン
シャオロン
……早く病室に行こか
(なまえ)
あなた
は、はい…!!
みんなで廊下を歩いて、お母さんのいる病室前に

ついた時、そこには担当医であろう人と兄がいた
兄
…あ
兄
思ったより早いな
(なまえ)
あなた
…お兄ちゃん…
我々だ全員
(コイツが兄…か)
担当医
あなたの下の名前さんですね?
(なまえ)
あなた
は、はい!あの…!母は…!
担当医
…今、ここにはいません
担当医
集中治療室に移動しました
我々も全力を尽くします。
担当医
申し訳ないのですが
少し待っていてください
担当医
終わり次第、面会できますので
(なまえ)
あなた
はい…わかり…ました…
担当医
…では…
そう言って颯爽と担当医さんは白衣をなびかせながら

廊下を歩いていった
兄
……ってわけだ
兄
俺は帰る
(なまえ)
あなた
な…ッ!?なんで…!?
兄
…ここに俺がいる意味はない
兄
アイツお母さんがどうなったかは連絡で教えてくれ
兄
じゃあな
(なまえ)
あなた
待ってよ…!
兄はそう言って去ろうとしたが
コネシマ
コネシマ
待てや、お前
止めたのはコネシマさんだった

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