早く
とにかく早く
行かないと
その瞬間、足が宙へ浮く感覚がした
そして視点もなんだかおかしい…くるりと勝手に
上を向いていた
…今、私…
お姫様抱っこされてる…!?!?
ヒュッ
急にゾムさんは高く飛び、質問をしてきた
けどそんな場合じゃない
今居る場所は高すぎる!!!怖い!!!
怖くなってゾムさんに思いっきり抱きついてしまった
ギュウウウウ…
そうだ!病院!!!!
急に冷静になり、病院のある方を見ると
ちょうど病院が見えた
指を差す方向に、赤く「+」と大きく書いてある
建物の窓がとても早く視界から外れていく
残像さえも見える気がした
ヒュッ
トントンさんは一瞬にして視界から消えてしまった
ヒュッ
ヒュッ
ヒュッ
次々と皆一瞬にして消えていく…
なんとも信じがたい光景だ
ヒュッ
ヒュッ
みんなで空中にジャンプして病院まで行くなんて…
こんなの経験してる人いないでしょ…!
と、思いつつも大人しくゾムさんにつかまっていた
飛んでいる時のゾムさんは…かっこよく見えた
(上のイラスト指で描いたから色少し抜けてたり
線汚かったりしてるけど許して)
next→☆10 ♡4
(一回やってみたかった)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。