「...zzZZ……ふぁっ……あんれぇ、今何時ぃ……ぅおっ!!急がないとっっ!!!」
未だ早朝だと言うのにジリジリと日が照っている
「はぁ……あっづ……こんな暑いの可笑しいでしょ……💢」
微かに珈琲の匂いがした
「おっ……そろそろ近付いてきたかな……」
私は匂いの元であろう木製の扉を開けた
挨拶すると、マスターは挨拶を返してくれた
「おはようございます、あなたさん」
ん?私は誰かって?
あー、申し遅れました、
桐野あなたと申します
1週間前ほど、喫茶店に女給さんとしてバイトしてます。
此処、給料も良いし、マスターや先輩は優しいし、バイト始めてよかったなって思ってます。
え、来る前と喋り方違う???←←
えー、←←
あー、←←
バレちゃった?(笑)←←
まぁ、そんなこんなで女給の服に着替え終わったんで仕事開始!!
まぁ、朝一は中々人が来ないんだけどね、
チリーン
お、今日初のお客さんのようだ
うっわぁ〜~〜~〜~〜~
今日初のお客さんが此奴とかもぅマヂ無理。←←
病む←←
……いや嘘ですよ?←←
あ?此、包帯ぐるぐる巻きクソ野郎が誰だって?
あー、この人は、此処の喫茶店の上にある異能を持った人が集まった探偵社、……武装探偵社だったっけな?
そこの社員さんらしい、
名前は、
あー、そうだそうだ名前は太宰さん
てかなんでこんな冷たいの?って?
この顔だけ良い太宰さんになんで忌み嫌っているのかはね〜、
あれは、1週間位前だったかな、
此処のバイトが初日の日だったかな……。
あの日初めて先輩と話したんだけど、その時に、ツケを一生払わない、心中を誘ってくる、五月蝿い、御客様は相手しないでね!!!
と言われたんだけど、初めはなんの事かわかんなかったけど、次の日にその事は分かりました。
いや、初めは普通の御客さんだと思ってたのよ??
だってふっつーにさ、
太宰「おや、君新しい女給さんかい?宜しくね」
みたいな挨拶されたのに、1日、たった1日、日をまたごしたらこれだぞ!!!
太宰「嗚呼…桐野さん…いや、あなたちゃん…是非とも私と一緒に心中を……あ、其れかその綺麗な手で私の首を絞めて頂けないでしょうか…?」
まじ、今年一怖かった、
引きすぎて
あなた「お独りでどうぞ…」
って苦笑いする程だよ!!
てか、云ってみてじゃねぇだろ、早くツケ払え、此方は先輩から話聞いてんだぞ
くっそ、なんだ此奴
まじでウザイ……
バタンッッ
うわ、うるさ、←←
え、まって、挨拶の途中で話されるの、2度目なんだが(笑)←
いや、でも、此の人ならこのクソウザ包帯ぐるぐる巻男を追い出してくれるのでは!?!?
其う云いながら、国木田さんはクソウザさんにジリジリと詰め寄って行く
んなわけ…笑
……ん???
え???
国木田さんこんなのに騙されんの???←←
うわ、騒ぎ始めた、
まだ御客さんが居ないからいいにしろ騒ぐのは控えてくれ……
本当に……
マジで……
……そうして、私の1日が始まっていく