side|あなたの名字
カランコロン
『 いらっしゃいませ ~!! 』
「 どうも!いつもので 」
『 かしこまりました! 』
いつも来てくださる常連 。
松田元太さん
私は 、松田さんが気になっている 。
とっても男らしい顔立ち 。
でも少し抜けているところがある 。
とってもタイプな人
『 いつものお持ちしました! 』
松「 ありがとうございます!(ニコ 」
その笑顔 、眩しいです
今日は 、急に仕事先からお電話がかかってきて 、急いで向かわなければならなくなったので 、と店を後にした 。
その姿までもがカッコいい
ずっと見てられる方だった 。
ある日のこと
カランコロン
と鈴がなり 、松田さんがいらっしゃった
『 いらっしゃいませ〜 』
松「 あ 、どうも 」
『 いつものですか? 』
松「 …あ 、いや 、あの … 」
と 、何か戸惑っている松田さん
『 どうされました? 』
そういうと 、こっち来てください 。と 、私を席へ誘導する 。
向かい合わせに座って 、見つめられた
『 え 、あ 、/// 』
松「 なんで照れてるんですか?笑 」
『 あ 、あの 、見つめないで // 』
松「 恥ずかしがってるんだ〜 笑 」
『 べ 、別に? 』
松「 そっか 笑
で 、今日の注文はあなたさんで!! 」
『 ん? 』
私は 、松田さんが何を言ってるのかわからなかった 。
『 どういうことですか 、? 』
松「 だから 、あなたさんを頼んでるんです 。」
『 私を?? 』
松「 はい! 」
松「 僕のあなたさんになってください 」
『 … へ!? 』
松「 一目見た瞬間から 、ずっと好きです 。
この店に沢山来てたのも 、あなたさんに会うためです 。」
『 そうだったんですか!? 』
松「 はい 笑
今日はあなたさんを注文しに来ました!
良かったら 、僕と付き合ってください! 」
もちろん答えは
『 もちろんです!! 』
常連さんから 、彼氏へと変わりました 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!