第6話

ショートケーキ
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2024/03/30 12:00





If side















初兎がアニキに抱かれて戻ってきてから数分後




















何が契機となったのか、初兎は少しアニキに懐いた様子でアニキの膝の上に安心した様子で座っている



























ないこ
じゃあ改めまして!
「どーやったらケーキが売れるか!」
ないこ
意見ある人!じゃんじゃん出して!








ってないこは勢いよく言っているが……

























……しーん((


















ないこ
(´;ω;`)
If
いやないこも考えろよ?w
ないこ
俺は……何も思いつかない……
ないこ
ん〜……







言い出しっぺなのに何も考えてないらしく、俺は呆れる



















とは言ってもさすがに売れないのは経営的にかなりやばいんで、俺らも子ども組も真面目に考える
























……そーいえば子ども組、見た目は小学校低学年だけど頭脳は大学生だったわ(某アニメかよ←)






















りうら
……この辺……たぶんこの家が事故物件って知れ渡っちゃってるからな……
ないこ
え"
If
じゃあ視点をこの辺以外に向けろ……ってことか?
りうら
そう……だね……








りうらのアドバイスで俺は「視点を変えるか……」と脳内でつぶやく



















りうらも腕を組んで考えてくれている
























-hotoke-
りうちゃんこう見えていいアイディアいっぱい出るからね〜
-hotoke-
頼んだദ്ദി˶ー̀֊ー́ )✧
りうら
「こう見えて」は余計だと思うんだけどな……
初兎
……ww
ないこ
!(しょうちゃん笑った!!)








初めて見せる初兎の笑顔に俺もないこも嬉しくなりながら、俺は真面目に仕事モードに入る























この辺以外の客に……俺らのケーキをアプローチする方法……

















味はまあ……美味いと信じて、俺はぐるぐると脳をフル回転させる






































ひとつのアイディアが降臨した

















If
思いついたっ!!!






























If
ここで売る量を減らしてさ!!


























If
「インターネット使って全国発送しちゃえば良くね!?」
















俺は自信満々に宣言した






























ないこside
















まろが提案した「全国発送」

















まあ確かに……いいと思うけど……





















-hotoke-
そ、そんなことできるの?
If
ん?やろうと思えばな
If
菓子製造許可はもう取ってるし、食品衛生責任者はアニキがおるし、あとは食品表示を何とかすればできるで!!
-hotoke-
……???
ないこ
ナニイッテンノ〜?
If
ないこはケーキ屋経営するならちゃんと学習しとけよ……w











まろは一気にそう言うけど、俺はまだ頭の中が?で埋もれている


















悠佑
そんで、全国発送してもええけど……お客さん俺らのケーキ屋のホームページとかわざわざ見てくれるか?
悠佑
なんかこう……「インパクト」ないと全然続かない気がするんよな……
悠佑
あとはインターネットの経営戦略
ないこ
あ〜……
りうら
案外ないこさんとか……ネットの方が向いてそうな気もするけど……
-hotoke-
それは僕もそう思うけど……









え、まじ??
















まあでも配信者ってちょっとやってみたい気持ちもあるんだよね〜✨






















初兎
……インパクト……
初兎
ケーキおいしいだけじゃダメなん……?
-hotoke-
!(珍しくしょうちゃんが発言!)









俺はずっと黙っていたしょうちゃんから意見が出たことに少し驚きつつ、うーん……と悩む
























ケーキが美味しい……のがインパクト……か























If
まあ1回やって見てもええけど……
ないこ
やってみる?
If
まあやらないと……俺ら餓死するだけやからな……((
悠佑
現実は辛すぎる……((











って俺らは言うが、内心は少しウキウキした気持ちになっている
























その後、具体的に経営のこととかを大人3人で話し合った




























悠佑side









俺らが「ネット販売する!!」って大筋を決めてから1週間






















ないこが顔を伏せて持ち前のスーパー弁論術を使って、インターネットのショート動画?で店にあるケーキの紹介をすると……そこそこ再生回数が伸びて早速ケーキの注文が入ったらしい






























……やっぱりないこ、ケーキ屋より配信者の方が向いてる気がするんよなあ……((




















ないこ
よっしゃ!初注文入ったから張り切って発送しちゃうぞ〜!
If
衛生面は絶対気をつけろよ?
悠佑
冷凍発送やし、クリームもちょっと作り方変えて作ったから大丈夫やと思うで〜!
悠佑
あといちごもナパージュして、ケーキはめっちゃ冷凍したから問題なし!








って俺らは初!ケーキの注文にすっかり浮かれる


















ちなみに注文が入ったのはシンプルなショートケーキだ


















俺らのケーキは中にイチゴジャムを入れて、てっぺんのいちごの多少も酸っぱさとジャムの甘さがいい感じになるように作っている


















やっぱり初注文だから気合い入るな……!!!























俺らは興奮しながらも慎重に作業を進めていく



















子ども組はそんな俺らを少し離れたところからにこにこ見てきた





















りうら
──────〜
-hotoke-
____〜……w
初兎
───……w















子ども組はいつも通りはしゃいでいるが、何故かその様子に寂しさを覚える



































手を離してしまうと、どこかに消えてしまいそうだった































「りいと」
「りいと」
次回!!最終話!!
「りいと」
「りいと」
「パフェ」
「りいと」
「りいと」
皆さん忘れてると思うけど、僕の約束の──────3月31日ですよ!
「りいと」
「りいと」
ついに「アレ」、分かります








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