If side
初兎がアニキに抱かれて戻ってきてから数分後
何が契機となったのか、初兎は少しアニキに懐いた様子でアニキの膝の上に安心した様子で座っている
ってないこは勢いよく言っているが……
……しーん((
言い出しっぺなのに何も考えてないらしく、俺は呆れる
とは言ってもさすがに売れないのは経営的にかなりやばいんで、俺らも子ども組も真面目に考える
……そーいえば子ども組、見た目は小学校低学年だけど頭脳は大学生だったわ(某アニメかよ←)
りうらのアドバイスで俺は「視点を変えるか……」と脳内でつぶやく
りうらも腕を組んで考えてくれている
初めて見せる初兎の笑顔に俺もないこも嬉しくなりながら、俺は真面目に仕事モードに入る
この辺以外の客に……俺らのケーキをアプローチする方法……
味はまあ……美味いと信じて、俺はぐるぐると脳をフル回転させる
ひとつのアイディアが降臨した
俺は自信満々に宣言した
ないこside
まろが提案した「全国発送」
まあ確かに……いいと思うけど……
まろは一気にそう言うけど、俺はまだ頭の中が?で埋もれている
え、まじ??
まあでも配信者ってちょっとやってみたい気持ちもあるんだよね〜✨
俺はずっと黙っていたしょうちゃんから意見が出たことに少し驚きつつ、うーん……と悩む
ケーキが美味しい……のがインパクト……か
って俺らは言うが、内心は少しウキウキした気持ちになっている
その後、具体的に経営のこととかを大人3人で話し合った
悠佑side
俺らが「ネット販売する!!」って大筋を決めてから1週間
ないこが顔を伏せて持ち前のスーパー弁論術を使って、インターネットのショート動画?で店にあるケーキの紹介をすると……そこそこ再生回数が伸びて早速ケーキの注文が入ったらしい
……やっぱりないこ、ケーキ屋より配信者の方が向いてる気がするんよなあ……((
って俺らは初!ケーキの注文にすっかり浮かれる
ちなみに注文が入ったのはシンプルなショートケーキだ
俺らのケーキは中にイチゴジャムを入れて、てっぺんのいちごの多少も酸っぱさとジャムの甘さがいい感じになるように作っている
やっぱり初注文だから気合い入るな……!!!
俺らは興奮しながらも慎重に作業を進めていく
子ども組はそんな俺らを少し離れたところからにこにこ見てきた
子ども組はいつも通りはしゃいでいるが、何故かその様子に寂しさを覚える
手を離してしまうと、どこかに消えてしまいそうだった












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。