第8話

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2024/05/28 21:00

夕方頃になれば、優太からの着信がくる。



『はいはーい!』

優「まだ、女子会中?」

『あ、うん。帰ってくる?』

優「いや、どうすっかな?2人、泊まってく感じ?」

『いや、帰ると思うけど…』

優「じゃあ、俺ちょっとサウナでも行ってこようかな?」

『うん、いいよ?ゆっくり行っておいで!あと、事務所の場所決まったの?』

優「ああ、決まったって言うか、借りるんじゃなくて買うことにしたって!」

『は?マジで?』

優「やまとが、完璧な要塞にするって意気込んでたぞ笑」

『まぁ、そっちの方が安全か…』

NICO「優太?」

『あ、うん…』

RIHO「ひゅうが連れて来いって言ってみ?」

『今?笑。サウナ行くって言ってるよ?』

優「あなたー?どうした?」

『あ、ごめん…ひゅうが連れて、戻って来いって2人が言ってる。』

優「ああ…俺は、怒られなさそう?」

『優太は、大丈夫なんじゃない?』

優「んー…じゃあ、サウナは今度にするわ!あっちゃんもいんだけど、いい?」

『ご飯は、ウーバーでも頼む?』

優「そうしよっか?」



"捕まえられるか分からないよ?"

って、言って通話が切れた。
まぁ、2人が来いって伝えた時点で、ひゅうがは逃げたくなってるだろうな笑



RIHO「どう?来るって?」

『捕まえられるかは、分かんないって笑。数日前に、私も怒っちゃってるしね…』

NICO「イチちゃん、何食べたい?」

イチ「何か作ろうか?」

『ごめん、食材何もないで?』

イチ「ホンマ、あんたは…」

『料理やれって言いたいんやろ?ひゅうがから聞いた!』

イチ「うちは好き嫌いないから、なんでもええよ?」

『取り敢えず、捕まるか分かんないし、帰ってきてからでいいんやない?』




それから数十分すると、玄関から音が聞こえる。
多分、帰ってきたんだと思うけど、肝心なひゅうがは来てるかな?



『おかえりー!』

優「ただいま!」

あむ「お邪魔しまーす!」

『あれ?やっぱり、ひゅうがは逃げた?』

あむ「逃げる?何かあったの?」

『あっちゃんにも、説明してへんかったん?』

優「2人が来ることは、ひゅうがに言ってただろ?」

『うん…で、逃げた?』

ひゅ「…逃げてねぇよ!」

『あ、おるやん!』


少し遅れて入ってくるひゅうが。
腰がまた痛くなってきたみたいで、優太の車で来たみたい…


ひゅ「車、停めて来たんだよ。」

『そかそか!頑張れよ、ひゅうが!』

ひゅ「あなたに怒られた時より、マシだろ。」

『怒られるのは、分かってんのや笑』

あむ「だから、何のことー?」

『あ、ごめんごめん笑。ひゅうがの夜遊びのことだよ。』

あむ「で、誰に怒られるの?」



リビングに案内すれば、あっちゃんも何かを察したように、何も悪いことしてないのに、ひゅうがと同じようにシュンとしてる。

いや、あっちゃんは怒られないからね?笑

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