時刻は21時3分。
ガチャっとドアが開く音がした。玄関にいたのは、1人の見知らぬ男性だった。
すると…
そう眩しい笑顔を私に向けた。そんな彼に一瞬ドキリとしたが、彼の正体は一瞬でわかった。
あの写真に私と一緒に写っていた、彰だ。
それとなく返事を返した。
どことなく変な感じになったが、彼はすぐに返事をし、
へ〜そんな経つんだ…なんて思いながら彼をリビングに招いた。私と彰は、同棲をしているわけでは無さそうだ。
そう目をキラキラ輝かせながら言った。
…その後2人で真鯛を調理し、いただきます。と言おうとした時…
ガチャリ。と鍵が開く音がした。誰だろうと思い、彰にちょっと見てくる。といい、玄関に行こうとした瞬間。ふと気づいた。
それもインターホンも押さずに、勝手にドアを開けるなんて。そう疑問に思いながらも、スタスタと玄関に向かう。すると…
キーっ…と、ドアが開いた。
その奥に居たのは…深くパーカーを被った男性とみられる人がいた。そのパーカー越しには、綺麗な金髪の髪が見えた。
殆ど声にならないほどの声が出た。
どこか見覚えのある顔。髪色。
それは紛れもなく、私が大好きな吐夢くんだ。私にはわかる。吐夢くんの熱狂的ファンだから。
思わず声になっていたようで、吐夢くんと思われる男性は、少しだけ驚いたような顔をしながら……私に、馬乗りになった。
…やっぱり。絶対にそうだ。光のないその瞳。その傷んだ髪も。
だが、何も言う隙もなく鎖で縛られる。
すると、彼は一瞬手を止めた。だが、また作業を開始し、そのまま彰の方へと向かった。
中々届かない。彼を目で必死に追いながら、彰もまた鎖で固く繋がれる。
…私は恐怖を感じた。私は吐夢くんになら殺されたって良い。そう思っていた。だが、いざ殺される状況に陥ると…とても、怖い。
すると、彼は此方を一瞬見た。今朝はズキュン!と来たが、今回は違う。ただひたすら怖い。
ああ、こっちに来る。と、私は悟った。
だが、彼は…驚くべき行動をとった。そう。吐夢くんは彰の方を向き、ザシュッと、彰を切った。血飛沫が上がる。
なんで?小説の展開だと質問をするはずだ。
「今から、貴方たちの愛を確かめさせてもらいます。」
そう言う筈だ。
…でも、彰だけを殺した。
…そして、彰の手首を切った。あまりも残酷で、怖かった。
口に付けられたガムテープ越しに、必死に抵抗した。
すると、吐夢くんは私をみた。すると立ち上がり、私の方に向かってきた。
…すると、私に馬乗りになりガムテープを剥がした。うっと思わず声が出たが、彼は構わず鎖もほどき始めた。
一体吐夢くんは何をしようとしているのか、光がない瞳には寂しそうな雰囲気が溢れている。
すると、吐夢くんは口を開いた。
無機質な声。私が好きだった声。
動揺して何も言えない。
感が鋭い。確かに最近吐夢くんのことを知り、好きになった。
…すると、吐夢くんはペタリと微笑んだ。私はそんな吐夢くんにキュンとした。さっきまで怖いと言う思いだけだったのに。
…すると、吐夢くんは何かを私に強制的に飲まされ、段々と眠気が襲う。
そのまま私は眠りについた。
姫茉里です!また長くなっちゃいました!すみません!なんか区切りが難しくて…











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。