第5話

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2022/10/07 23:04
家に帰り
今日あった事を思い出す
その時頭に浮かんだ
大西風雅と言う名前
「見覚えあるんだよな…」
私は幼稚園の卒アルを広げた
「あった、大西風雅」
思い出した
風雅くんだ
幼稚園の時よく一緒にいた
「懐かし、笑」
「話しかけてみようかな」
_______
「ふぅ」
次の日学校には着いたものの
風雅くんをまだ見つけられていない
「どこにいるんだろ」
西村「あなたちゃんおはよ!」
「西村くんおはよう」
西村「誰か探してるん?」
「え?」
西村「なんかキョロキョロしとったから」
西村くんなら知ってるかもしれない
「大西風雅って知ってる?」
西村「ふうさん探してんの?」
「お友達?」
西村「お友達も何も親友やから!」
あの静かな風雅くんがこーゆー子と仲良いなんで意外笑
西村「今ふうさん呼ぶなー?」
「え、あ、ありがとう」
西村「ふうさんー!来てやー!」
大西「は」
待って
大西「なに?」
これが
「風雅くん?」
大西「あなたちゃん、やんな」
「やっぱり!名前に見覚えあって!」
西村「待って待って、知り合いなん?」
「うん!幼稚園が一緒で」
西村「あ!ふうさんの初恋の人!?」
大西「ちゃ、ちゃうわアホ!」
そうだよね
風雅くんの初恋の人が私なわけが無い
でも、私の初恋は風雅くんなんだよね、笑
「なんか、変わった、ね?」
「前まではあんな甘えたさんだったのに笑」
西村「え!?!?」
西村「ふうさんが!?甘えた!?え!?」
「あれ、なんか違う?」
西村「違うも何もふうさんが甘えるとこなんて見たことない!」
大西「あー、もううるさいうるさい」
大西「じゃあ…あなたちゃんばいばい」
「うん!」
風雅くんと西村くんが離れていった後
周りの声が耳に入った
「「あのこだれ?」」
「「そんなに可愛くなくない?笑」」
「「不釣り合いなんだけど笑」」
忘れてた
私は陰キャなんだ
これっきり風雅くんと話すのはやめよう
西村くんも必要最低限以外話さない。
それでいいんだ。
それっきり、私は2人と距離を置いた

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