第6話

1,446
2022/11/22 14:52
入学してからはや1ヶ月
2週間後には
私が恐れている体育祭がある
先生「今年の選抜対抗リレーの選手決めのため、今から50m走のタイムを測る」
私は生まれた時から足が早い
中学の時はそれでみんなを引っ張ったりと活躍出来たが
陰キャにそれは必要ない
わざと遅く走るか?
どうしよう、
どんどんと私の番が近づいてくる
先生「次」
位置について、よーいどん
いや、クラスのためなら
普通に走ろう
先生「あなた、お前早いな」
「いえ、そんな、」
女子「霜月さんって足速いんだー意外ー」
「あ、ありがとうございます」
結果、選抜リレー選手には私と北島さん
北島さんはクラスでも中心的な人で
いわゆる"陽キャ"
女子「晴香って足も早いし、顔も可愛いし、ほんとずるいよ〜笑」
北島さんを見てると以前の私のようで
可哀想に思える
でも北島さんはいつもニコニコして嬉しそうにしている
変なの…
_______
眩しい太陽が照らすなか
始まった体育祭
みんな親が見に来ていて
親に写真撮影をお願いしたりと
わいわいしている
もちろん一人暮らしの私の親なんて
来ないけど
ほとんどの競技が終わり、残るはリレーと借り物競争のみ
その前にお昼休憩になった
女子「晴香一緒に食べよ!」
北島「あ、えーと」
北島さんが困っている
やっぱりチヤホヤされるの、嫌なのかな
大西「あなたちゃん、」
体育祭練習の時もまともに話さなかった風雅くんだ
「…なに?」
大西「お昼、一緒に食べへん?」
「ごめん、私1人で食べるから」
大西「あなたちゃん、お願い」
北島「風雅くん!私と食べよ!」
北島「霜月さん断ってるし、ね?」
大西「あのさ」
大西「誘ってへんのに入ってこんといて?俺あなたちゃんと食べたいねん、誰でもいいわけちゃう」
北島「そっか…そうだよね、ごめん」
「風雅くん、北島さんと食べてきたらいいのに」
大西「なぁ、さっきの話聞いてた?俺あなたちゃんと食べたいの、あなたちゃんだから食べたいの」
西村「俺もおるからさ!」
大西「は?なんでお前もおんねん」
西村「そりゃ、大人数のが楽しいやん?」
「わかった、でも時間ないから早めにね?」
大西「ほんま?なら行こか!」
久しぶりに話した風雅くんと西村くん
大西「あなたちゃんのお弁当美味しそうやな」
西村「自分で作ってんの?」
「うん」
大西「すご」
西村「俺なんか冷凍食品の詰め合わせやで笑」
「栄養バランス大丈夫?笑」
大西「あ」
西村「あ」
「なに、?」
西村「あなたちゃんやっと笑ったー!」
大西「さっきからずっと笑ってなかったから心配しててん」
「そりゃ笑うよ」
西村「笑うってことは、俺たちといて楽しいってことやんな?」
「…まぁ?」
西村「わ!あなたちゃんツンデレやん!風雅キャラ被りや!」
大西「うるさいからはよ食べろ」
西村「わかってますー」
もしかしたら、私はこういう人達と
キラキラの青春を過ごす方が向いているのかななんて
少し思ったのはきっと勘違いだ。







最近更新出来ずすみません💦
またまたやってきましたテスト期間。
なので12月まで小説おやすみ致します🥲
12月になったら新作も出そうかな…?
とも思っているのでお待ちください🙇‍♀️

プリ小説オーディオドラマ