明輝side in 真白の家
初めて入る天宮さんのお家…そして天宮さんは真剣な表情で私たちを見据えていた。
沈黙が数十秒……やがて彼女の口元がゆっくりと開く。
私たちが静かに頷くのを確認すると少しずつ語り始めた。
風香ちゃんや優衣奈先輩、英玲奈と同じく私だって娘がいるなんて話は微塵も聞いたこともない。
たった今初めて知った事実だった。
優衣奈先輩がずっと黙ってばかりのモモたちに疑問を投げかける。
なぜ私たちに女王様の“娘”の存在を明かさなかったのか…
(ここからはNOsideです)
ここは数々の美しい自然がどこまでも続く大きな国、エールデ・シャイニングガーデン……
しかし、その一部は草木が枯れ、空が黒く染まっていた…
モモの非常に焦った顔に女王、イーリスは顔をしかめてこの国に襲撃してきた“ミッドナイト”の軍を見る。
うつむいたイーリスの様子を大きな不安を顔に表しながら見つめる人物の姿が一つあった。
水色のドレス、そして太陽の形のピアスを身につけた長い水色の髪の少女…。
真白たちの苦痛な声に耳を貸していたイーリスは考え込み、何かを決心したような顔つきで真白たちに向き合う。
真白が放った言葉の“あの子”に目を見開く。
彼女がまだ幼いうちに突然失踪して以降、どれだけ捜索の手を回しても今に至って見つかっていない…
それでも女王や真白、妖精たちは“あの子”の無事を信じてずっと探していた。
……ところが、そんな時にミッドナイトが襲撃を仕掛けてきた。
王であるレクトルが五人の幹部を率いて、闇を広げようと我が国に突然襲いかかってきたのだ。
イーリスが差し出したもの。
それはエールデ・シャイニングガーデンの伝説の秘宝である“アポロンソールロッド”だった。
そんな会話のうちにも大きな闇は広がりつつあった。
目に涙を溜めながら、真白はモモたちと共に人間界へと旅立っていった……
キュアアポロン























編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。