第59話

第 四 十 三 話 ― 貴 女 の 真 実 ―
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2024/11/07 07:46 更新







その日の夜……今夜は月が黒雲に隠れ、星でさえ全く見えない。






そんなことも気にかけず、私はただ一つのことで頭がいっぱいになっている。












ニーシャ
ニーシャ
(……天宮真白…どういうわけかどこかで聞き覚えのある名前…)




以前と同じだが、全く思い出せない。まるで誰かに都合の悪い記憶だけ消されているみたいだ。






消したのは誰なのか…で一番に思いつくのは我が主であるレクトル様…





夢に現れた謎の少女も記憶を消しているのはレクトル様だと言っていた。










ニーシャ
ニーシャ
……本当に私はミッドナイトの者なの…?





フルールたちやキッドと話すうちに“本当に自分はミッドナイトの者なのか?”と疑い始めるようになってきた。






その理由はいくつかあるが、1つ目は以前に満月を見た時、自然が嫌いなはずなのに何故か綺麗と感じたこと。





2つ目はフルールたちにピアスのことを話されたこと。



アポロンがつけているピアスはエールデ・シャイニングガーデンの王女の証だ。




ところが、私のつけている月のピアスがどういうわけか彼女のピアスと全く似ているのだ。






………まさか……ね。






ニーシャ
ニーシャ
……そういえばしばらく会ってないけど、キッドはどうしてるのかしら…。




怪盗キッド
怪盗キッド
私のことをお考えで?






ニーシャ
ニーシャ
そうだけど………は?




怪盗キッド
怪盗キッド
お久しぶりですね。あなたさん。(微笑)
ニーシャ
ニーシャ
…はっ!?なんで貴方がここにいるのッ!?
怪盗キッド
怪盗キッド
どこかで私の噂をしているように思いましてね…周りを見渡したら貴女がいたんですよ。
ニーシャ
ニーシャ
……あっそ。




ニーシャ
ニーシャ
(それにしては流石にタイミング良すぎでしょ…(汗))




怪盗キッド
怪盗キッド
……。
ニーシャ
ニーシャ
(……ん?)





何故かキッドは無言で私の顔をじっと見つめていた。何だか切なげな瞳で。









ニーシャ
ニーシャ
……?…何ですか。
怪盗キッド
怪盗キッド
…あなたさん、自然は好きですか?
ニーシャ
ニーシャ
……はい?




急な意味のわからない質問に困惑する私。





本心は嫌いだが、他人に素直に“嫌い”というのは流石に…と私も思うので、



自然に対する“嫌い”という気持ちを抑えて答えた。






ニーシャ
ニーシャ
……まあ…嫌いじゃないですけど。
怪盗キッド
怪盗キッド
……本当にですか?
ニーシャ
ニーシャ
……は?何故疑うんですか?嫌いじゃないと言ってるでしょう。
怪盗キッド
怪盗キッド
…貴女のことを疑っているわけではありません。ただ…








怪盗キッド
怪盗キッド
公園で貴女そっくりの方が何やら大きな怪物を生み出しているのを見ましてね。
ニーシャ
ニーシャ
……!?





今日のこと…!?というか、彼どこで見てたの…








ニーシャ
ニーシャ
…公園?何のことです?もし仮にそうだとしても、結局は私“そっくり”の人でしょう?
ニーシャ
ニーシャ
その人が私という証拠でもあるんですか?





怪盗キッド
怪盗キッド
(本当はあなたちゃんだって信じたくねえ…でも…)






彼はほんの少し黙りながらも、ゆっくりと口を開く。








怪盗キッド
怪盗キッド
勿論。証拠ならちゃんとありますよ。









怪盗キッド
怪盗キッド
…貴女の耳に…ね。
ニーシャ
ニーシャ
……耳?
怪盗キッド
怪盗キッド
貴女が肌身離さず身につけている月型のピアスですよ。
ニーシャ
ニーシャ
!!!!





怪盗キッド
怪盗キッド
その反応は…合ってるということで良いですね?あなたさん…いえ、

























怪盗キッド
怪盗キッド
ニーシャさん……貴女のもう一つの名前でしたっけ?



ニーシャ
ニーシャ
………チッ…





まさかここまで見抜かれていたなんて…








というか、ミッドナイトの幹部としての名前まで……










ニーシャ
ニーシャ
…もう騙せないわね…ええ、そうよ。認めるわ。…で?どうしてそこまで分かるの?
怪盗キッド
怪盗キッド
怪盗は何でもお見通しなんですよ…。
ニーシャ
ニーシャ
ふーん…何でも…ね。
ニーシャ
ニーシャ
……だったら。






















ニーシャ
ニーシャ
この攻撃は避けられるかしらッ!!


怪盗キッド
怪盗キッド
…ッ!?





すぐさま私は黒い月のロッドを手に取り、キッドに飛びかかる。






突然の攻撃に驚きながらも、キッドはギリギリのところで避けた。








怪盗キッド
怪盗キッド
(げっ……まさか急に襲いかかってくるなんて…まあ、ギリギリ避けれたし良かった…)
ニーシャ
ニーシャ
……あら?避けられるなんて、なかなかやるじゃない。…ま、プリキュアには劣るかもしれないけど…
怪盗キッド
怪盗キッド
プリキュア…?貴女、まさか…
ニーシャ
ニーシャ
……ああ、自己紹介をしていなかったわ。






ニーシャ
ニーシャ
私は暗黒の国“ミッドナイト”の幹部…ニーシャ。
ニーシャ
ニーシャ
……人間界全ての自然を滅ぼすためにやって来たのよ。
怪盗キッド
怪盗キッド
ミッドナイト…?何故自然を滅ぼそうとするのですか?
ニーシャ
ニーシャ
どうして?決まってるでしょう。(微笑)





ニーシャ
ニーシャ
我が主レクトル様の命令よ。レクトル様やミッドナイト私たちにとって自然は目障りな存在なのよ。
怪盗キッド
怪盗キッド
命令……!?(目障りって…あの時月を見ていた時はあんなに…)
ニーシャ
ニーシャ
もし私たちの邪魔をするのなら…
























ニーシャ
ニーシャ
流石に一般人の貴方でも容赦しないわ!!

(ここからはキッドsideです)






あなたちゃんは黒い月のロッドの先端を俺の方に向けた。





そしてロッドから紫色の闇が溢れ出して、俺に向かって襲いかかってくる。















怪盗キッド
怪盗キッド
!?(まずい!これは避けられねぇ…!!)















やられる!!そう悟った俺だったが…








???
大丈夫ですか!




怪盗キッド
怪盗キッド
え?無事…?……って、!?



俺の目の前にいるのは白くて長い髪と太陽のピアスが特徴的な女の子だった。





どうやらこの子があなたちゃんの攻撃を防いだらしい。







怪盗キッド
怪盗キッド
ええ。貴女のおかげで助かりました。…貴女は?
???
…私は…










キュアアポロン
キュアアポロン
キュアアポロンといいます。




キュアアポロン…?確か、あの時の……





ニーシャ
ニーシャ
……はあ…また貴女ね。キュアアポロン。




あなたちゃんが呆れ気味にため息をしながら面倒くさそうに呟いた。








今まで気にしたことはなかったが、彼女たちが身につけているピアスがどことなくデザインがそっくりだ。









それに…






ニーシャ
ニーシャ
………
キュアアポロン
キュアアポロン
………














二人の顔立ちは似ているがあまり、まるで双子のようだった……






ルルナ☆(主)
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すみません、四十二話の方一部を変えました!

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