第151話

ぎゅっとサンド
2,414
2025/07/06 23:09 更新




渡されたエプロンは、お花がいっぱいでちょっと恥ずかしかったけど、つけてみたら──

ジン
ジン
はい優勝〜〜!


ってジンさんが笑ってくれた。

ジョングク
ジョングク
テヒョン、どうかな…?


気になって聞いてみたけど、テヒョンは僕を見たまま、ぴたっと動かなくなった。

ジョングク
ジョングク
んぅ…へん…?
テヒョン
テヒョン
…や、似合ってるよ。
ジョングク
ジョングク
ほんと?
テヒョン
テヒョン
うん。
ジョングク
ジョングク
んへへ〜、


似合ってるって言ってもらえたのがうれしくて、両手をひろげて、くるんってまわってみた。

そしたらジンさんが何かを早口で言って、テヒョンは片手をおでこにやりながら、ぶつぶつ何か返してる。

何話してるのか気になったけど、手を洗わなきゃいけないのを思い出して、僕は流しへ向かった。

手をちゃんと指の先まできれいに洗って、ふたりのところに戻る。


ジン
ジン
しっかり洗えた?
ジョングク
ジョングク
うん、きゅっきゅって!
ジン
ジン
ふふ、えらいな〜。よし、それじゃ助手くん、お料理開始です〜!


ジンさんが、材料の並んだお皿をぱっと見せてくれる。


ジン
ジン
まずはこの子たち、レタスとトマトと卵サラダとチキンね。チキンサンドとタマゴサンドの、二種類つくります!
ジン
ジン
じゃあジョングクには、
レタスを洗ってもらおうかな。
ジョングク
ジョングク
わかった!
ジン
ジン
包丁は触らなくていいぞ。
テヒョンが見てるし。
テヒョン
テヒョン
当然です。
俺が切ります。
ジン
ジン
いや、おまえも包丁
まともに使えねーじゃん!
テヒョン
テヒョン
まぁ、なんとかなるでしょ。
ジン
ジン
なんねーわ!なんなのその自信!?つかどんだけ過保護なんだよ、まったく。
ジン
ジン
ジョングクも大変だな〜。


僕がレタスを洗ってる間に、ジンさんが笑いながら、サンドイッチ用のパンをてきぱき並べていく。


ジン
ジン
今朝焼いたやつだけど、ちょっとだけトースターで焼いてもいいかも。外カリッと、中ふわっと。最高だぞ?
ジョングク
ジョングク
うわぁ!おいしそう!
さすがジンさん!
ジン
ジン
やー!ジョングクが笑うだけで、もうがんばれる!おじさん、サンドイッチマスターになります!
テヒョン
テヒョン
“おじさん”って認めましたね。
ジン
ジン
はっ!ちがうちがう!今のはあれだよ、照れ隠しの言い間違いだから!
ジョングク
ジョングク
ジンさんはおじさんじゃないよ?
ジン
ジン
か〜っ!聞いたかテヒョン?ほんっといい子だなぁジョングクは!俺がとびきりうまいサンドイッチにしてやるからな!
ジョングク
ジョングク
うん!たのしみ!

僕がそう返したら、ジンさんが得意げにウィンクしてくれた。
ジン
ジン
お、レタス洗えたな。じゃあパンに挟む分を、ちぎってって。
ジョングク
ジョングク
はぁーい!


すぐそばでは、テヒョンが袋から出したチキンを、真剣な顔で切ってる。ちょっと不器用だけど、一生けんめいで、なんだかかわいい。

レタスはさわると、「しゃわっ」て音がして、ちぎるの、たのしい。

ジョングク
ジョングク
しゃわしゃわ〜れったす〜♪
ちぎちぎ〜れったす〜♪


夢中になってちぎってたら──

ジン
ジン
ストップストップ!それ以上ちぎったら、ふりかけになるから!


ジンさんが笑って止めてくれた。

ジョングク
ジョングク
これ、大丈夫?
うまくできてる?
ジン
ジン
できてるできてる!
天才助手〜!
ジョングク
ジョングク
ほんと!?
ジン
ジン
ほんとほんと。なあ、
テヒョンもそう思うだろ?

テヒョンがふっと笑って、

テヒョン
テヒョン
よくできました。


って、頭をぽんぽんしてくれた。
うれしくて、にこにこが止まらない。


トースターからパンが出てきて、あったかいにおいがふわっと広がった。


ジョングク
ジョングク
あっ、パン!
ジン
ジン
はいはい、取り出すのは俺がやるからね。やけど注意〜!
ジョングク
ジョングク
ちゅうい〜!



取り出されたパンにバターをぬって、具材を乗せて、チキンにはジンさんお手製ソースもかけてく。


ジョングク
ジョングク
パンぎゅってするの、
僕がやっていい?
ジン
ジン
いいぞー。優しく、ぎゅ、な。
ジョングク
ジョングク
やさしく、ぎゅ!



具材の乗ったパンを、両手でそっと合わせる。ぐにってならないように、やさしく。

ジョングク
ジョングク
んしょ…。できた?
ジン
ジン
できてるできてる!
完璧すぎて泣きそう!


ジンさんが、ぱちぱちって拍手してくれた。

ジン
ジン
よーしっ!じゃあ残りも挟んだら、ボックスにどんどん詰めてこー!
ジョングク
ジョングク
はいっ!


できたサンドイッチを、四角いボックスに並べていく。たてにしたり、ななめにしたり。レタスやトマトがちょこんって顔を出すのが、かわいくてうれしい。


ジン
ジン
これ売り物レベルじゃん!
テヒョン
テヒョン
うまくできたな。
ジョングク
ジョングク
くふふ〜




うれしくて、ほっぺがぽかぽかする。








前話にコメントくださったみなさまに、そして変わらずコメントくださってるみなさまに、心より感謝してます。思わず吹き出したり、じんと胸に響かせながら、ひとつひとつ大切に読ませてもらってます。
♡、スポットでの応援も届いております。励みにさせていただいてます。本当にありがとうございます。




プリ小説オーディオドラマ