渡されたエプロンは、お花がいっぱいでちょっと恥ずかしかったけど、つけてみたら──
ってジンさんが笑ってくれた。
気になって聞いてみたけど、テヒョンは僕を見たまま、ぴたっと動かなくなった。
似合ってるって言ってもらえたのがうれしくて、両手をひろげて、くるんってまわってみた。
そしたらジンさんが何かを早口で言って、テヒョンは片手をおでこにやりながら、ぶつぶつ何か返してる。
何話してるのか気になったけど、手を洗わなきゃいけないのを思い出して、僕は流しへ向かった。
手をちゃんと指の先まできれいに洗って、ふたりのところに戻る。
ジンさんが、材料の並んだお皿をぱっと見せてくれる。
僕がレタスを洗ってる間に、ジンさんが笑いながら、サンドイッチ用のパンをてきぱき並べていく。
僕がそう返したら、ジンさんが得意げにウィンクしてくれた。
すぐそばでは、テヒョンが袋から出したチキンを、真剣な顔で切ってる。ちょっと不器用だけど、一生けんめいで、なんだかかわいい。
レタスはさわると、「しゃわっ」て音がして、ちぎるの、たのしい。
夢中になってちぎってたら──
ジンさんが笑って止めてくれた。
テヒョンがふっと笑って、
って、頭をぽんぽんしてくれた。
うれしくて、にこにこが止まらない。
トースターからパンが出てきて、あったかいにおいがふわっと広がった。
取り出されたパンにバターをぬって、具材を乗せて、チキンにはジンさんお手製ソースもかけてく。
具材の乗ったパンを、両手でそっと合わせる。ぐにってならないように、やさしく。
ジンさんが、ぱちぱちって拍手してくれた。
できたサンドイッチを、四角いボックスに並べていく。たてにしたり、ななめにしたり。レタスやトマトがちょこんって顔を出すのが、かわいくてうれしい。
うれしくて、ほっぺがぽかぽかする。
前話にコメントくださったみなさまに、そして変わらずコメントくださってるみなさまに、心より感謝してます。思わず吹き出したり、じんと胸に響かせながら、ひとつひとつ大切に読ませてもらってます。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!