第149話

148話 『 過去の思い出 』( デザイア × アドマイア・プリエスト )
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2024/05/16 09:17






アドマイア
今日も熱心にポーション作成ですか、デザイアさん?
デザイア
……マイアか
アドマイア
はい、お茶ですよ
アドマイア
そろそろ休憩にしません?
アドマイア
あんまり根詰めすぎると出来るものもできないです
デザイア
まぁ、少し休もうとしていたところだ
デザイア
お前も付き合え
アドマイア
ふふ、喜んで







少女にとって、目の前の魔法使いは希望だった。






どんな生き物も傷つけない、全てを覆すようなポーション。







それが完成まであと一歩のところまで来ているのだから。






少女にとって、目の前の魔法使いは憧れだった。







努力で大きな壁を乗り越えようとしている姿は、誰よりも輝いていた。







自分みたいな底辺の魔法使いにも、優しくしてくれるのだから。







アドマイア
調子はどうですか?
デザイア
やはりあと少しと言ったところだな
デザイア
何かが足りない……そしてその何かが判らない
アドマイア
何か、ですか……






残りのピースが見つからない、これほどもどかしいことは無いだろう。








理想を追い求めるのは困難であり、茨の道を歩いても辿り着けるかさえ判らない。








アドマイア
私にも何かできればいいんですけど……
デザイア
お前が気に病む必要は無い、お前は十分手助けしてくれたんだ
アドマイア
でも、デザイアさんの夢は私の夢でもあるんですっ!
アドマイア
出来ることがあれば何でもしたいんですっ!








たとえそれでも、希望があるのならそれはきっと叶うから。






デザイア
……ならば、我の為にまずは基礎魔法でも習得してもらおうか?
アドマイア
うぐっ……私は魔力が沢山あっても魔法を上手く扱えないって知ってるでしょう!?
デザイア
冗談だ、相変わらず本気にするな
アドマイア
イジワルしないでください、もうっ!
デザイア
お前はただ鼓舞してくれるだけで十分だ、マイア







そう言う貴方憧れは、今日も輝いていた。







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初登場、アドマイア・プリエストちゃんです!
この子は基本的にデザイアさんと絡みます、なんせ希望枠が恋仲or妹ですので(((
マイアちゃん可愛いので推してください(((殴
ちなみにこの子もリクエスト可能キャラですよ、うちの子なのでね☆
基本設定もあるのでご自由にお使いくださいな!!

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