第150話

149話 『 憧れが壊れた日 』 ( デザイア × アドマイア・プリエスト )
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2024/05/17 09:19






デザイア
……マイア
アドマイア
……お師匠様のお姿でどうしたんですか、デザイアさん?
アドマイア
って、そんなこと訊くなって感じですね
デザイア
……。
デザイア
何故我だと判った?
アドマイア
知ってますか?お師匠様や他の方は私のことを「 エス 」と呼び、貴方だけが「 マイア 」と呼ぶんですよ?
デザイア
……そう、か
アドマイア
お話は聞いています……邪神様に魂を売られたということも
デザイア
……お前はあれを飲まなかったのか?
アドマイア
貴方のものなのに、貴方以外のものとされてしまったあれを認めるわけにはいきませんから
アドマイア
……さて、貴方の目的は判っています
アドマイア
どうぞ、私を殺してください
デザイア
ッ!?
デザイア
……何故だ
デザイア
何故いとも簡単にその命を捨てられる
アドマイア
貴方の為でもあり、私の為でもある……とだけ言っておきましょうか
デザイア
タブーを犯した我を咎めないのか?
アドマイア
悪いのは貴方では無く上級魔導士達ですから
アドマイア
……邪神様の御力を得るには多くの生贄が必要です
アドマイア
私にも白羽の矢が立ったということでしょう?
アドマイア
お師匠様の……そして貴方にとって最も身近なのは私です
アドマイア
私が死ねば、貴方を力を得られるのです
デザイア
……マイア、我はッ
アドマイア
貴方は、もう十分苦しんだ
アドマイア
だから今度は貴方の為に、貴方の欲望のままに生きて
デザイア
……ッ
アドマイア
永遠のさようならは言わないから、これだけは伝えさせてください
アドマイア
『 私は、貴方を一生愛していました。 』
デザイア
ッ?!マイア……ッ!
アドマイア
貴方の記憶に焼き付いてあげます、永遠に
アドマイア
どうかまた次に出逢う時まで……忘れるまで憶えていてください
アドマイア
私の最期が貴方の姿で良かったです……またね








『 You are someone who I truly admire. 』






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