第58話

殲滅作戦 -新月-
58
2022/09/02 10:29 更新
 雷風と炎の壁で分断された風月は、先へ進むしかなかった。そして所々にいる人造人間を倒しながら進むと、2人の人造人間が立っていた。
こいつが1号か。
鬼頭 風月
1号って言うな。
おおぉ、失礼失礼。
さて、俺達も名乗っておくか?
まあそうだな。別に言うなとは言われてねぇし。
梵天
梵天。
帝釈天
帝釈天。
梵天
合わせて梵釈。
帝釈天
覚えておけ。
梵天
まあ覚える暇もなさそうだがな。
 梵天は風月に一瞬で近付き、しゃがんで足を回して風月を倒そうとした。その動きを見た風月は上へ飛んで避けた。だがそれを読んでいた梵天は、しゃがんだ状態からハンドスプリングをし、その勢いのまま、回転している途中にかかとで風月を蹴り飛ばした。
鬼頭 風月
(戦闘能力が桁違いに高い……。)
 風月は斬撃を放ったが、簡単に避けられた。そして梵天は風月に追い付き、拳のラッシュを始めた。それを刀で受け流している風月は、飛ばされながら攻撃を受けているため、かなり体力を持っていかれていた。
梵天
体力持っていかれてんじゃねぇのか!?
 梵天は、風月にできた少しの隙すら見逃さなかった。風月を殴った梵天は、風月をかなり遠くまで飛ばした。
 一方、かなりの距離をとれた風月は、自分の持っていた刀、三日月宗近を炎の壁のある方へ投げた。そして前へ進んだ。
鬼頭 風月
(雷風、後は頼んだよ。)
 風月は梵天の前まで走った。すると、その場から動かずに梵天はいた。
梵天
なるほど。貴様のその姿勢だけは一級品だ。
鬼頭 風月
まあね。これでも……、姉なんでね。
梵天
そうか。ならその姉には、弟を残して死んでもらおうか。
 梵天の上には、風月に向かって飛んでいる帝釈天がいた。
帝釈天
死ね。
 帝釈天は風月のコアの部分に、空中から蹴りを入れた。その力の強さに風月は倒れた。その風月の上に帝釈天は馬乗りになり、コアな部分を正確に貫いた。
 すると、その奥から雷風が走ってきた。その直後、雷風の背後に風天が天井を割って現れた。
風天
お前達に言われた通り、上にいた断罪者2人は殺しておいたぞ。
鬼頭 雷風
お前達の運命を簡潔に言う。『完敗』だ。
梵天
さあ?できるかな?
帝釈天
貴様も殺す。

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