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第4話

chapter3
67
2024/05/18 17:05
暗く冷たいクラブハウス
その一室
Nene
Nene
………
Miku
Miku
そんなに警戒しないでよ~
Miku
Miku
後で君を連れてきたお馬鹿さんはやっつけておくからサー
Nene
Nene
………じゃあどうして帰してくれないの
鋭い瞳で目の前の道化師を見つめる少女は椅子に縛り付けられている
Miku
Miku
そんなの、帰したら此処の噂にもっと味つけるでしょ?
Miku
Miku
あっ、ねぇねぇ、折角だしゲームしようよ!
Nene
Nene
ゲーム?
Miku
Miku
そう!このショットガンでロシアンルーレットをするんだ!
Nene
Nene
ショットガンで………!?
Miku
Miku
ふふ、気になる?
Miku
Miku
気になるよね?
Nene
Nene
………
Miku
Miku
このショットガンには空砲と実弾が入ってるんだ!
Miku
Miku
どれが入ってるか見極めて自分に撃つか相手に撃つか決めてね!
Miku
Miku
あ、アイテムもあるけど………今回はシンプルなルールで行こっか!
Nene
Nene
ま、待って!それって結果的に死ぬんじゃ………!!
Miku
Miku
だぁいじょうぶだよ!
Miku
Miku
君には3つのライフを設けるよ
Miku
Miku
全部なくなっちゃっても電気ショックで蘇生してあげるから!
Nene
Nene
………
何言ってるのか判らなくて瞬きをするだけだった
Miku
Miku
じゃあロープほどいてあげて~
Len
Len
……………
少女の後ろに金色の少年がナイフを持って立つ
Nene
Nene
ひっ……
Len
Len
………大丈夫………当たらないようにします………
少女を安心させる言葉を言い、ロープを切った
Miku
Miku
逃げられたくないから足はそのままね~
Miku
Miku
じゃあこれがショットガンで~
ゴト、とショットガンが真ん中に置かれる
Miku
Miku
弾はこんな感じ!
くるりと台が一部回転すると弾が姿を現した
Miku
Miku
今回は~………空砲2つで実弾が1つね!
ショットガンを手に持つと弾をランダムに入れ、置き直す
Miku
Miku
はい、君から!
Nene
Nene
えっ………
自分に撃つか相手に撃つか
もし自分に撃って、それが実弾だったら………
でもそれで相手に撃ったとして、空砲だった場合自分が実弾を喰らう可能性は低くない………
色々な考えが過って、少女は一か八か自分に向ける
Nene
Nene
はッ………はッ………はッ………
心臓がバクバクと鳴るのを聞こえないフリをして引き金を引いた

















__空砲だった
Nene
Nene
は………ぁ………は………
Miku
Miku
おぉ~!!
Miku
Miku
じゃあ次は私の番だね!
Miku
Miku
うーん………
Miku
Miku
じゃあ今回は初回だし、勝たせてあげる!
と、道化師は少女にショットガンを向ける
Nene
Nene
へ………ッ………は………や………やめ………
Miku
Miku
えいっ!






















__2つ目の空砲だ
Nene
Nene
あ"………ぁ………は………う………
Miku
Miku
怖がらせちゃってごめんね~………
Miku
Miku
さ、思いっきりやっちゃってね!
Nene
Nene
あ、貴方に撃てばいいの………?
Miku
Miku
それは君次第!
Nene
Nene
ッ………
Miku
Miku
本当は2回戦3回戦あるんだけど………
Miku
Miku
今回はこれで終わりにしてあげようか!
Miku
Miku
ナイフー!
Rin
Rin
はい
暗がりからナイフを握った金色の少女がナイフを手渡す
Nene
Nene
へ………ナイフ………?
Rin
Rin
これで銃口を切って。そうすればダメージが2倍になるから
Nene
Nene
う、うん………
言われた通り銃口を切り、道化師に向ける
Nene
Nene
ッ………!!
一思いに引き金を引き、バァンッと重い音を立てて道化師の頭を撃ち抜いた
Nene
Nene
は………はぁ………ぁ………う、………撃っちゃった………撃っちゃ…………こ………殺し………
KAITO
KAITO
死んでないから大丈夫
MEIKO
MEIKO
すぐ復活するわよ
MEIKO
MEIKO
ほら
Miku
Miku
はぁッ………!!
Miku
Miku
あっはは~!!
Miku
Miku
楽しかった!久々に負けるのも悪くないね!
Len
Len
えと………大丈夫ですか………?
Nene
Nene
あ………ぁ………
Len
Len
………待っててください………今………紅茶淹れるから………
Ruka
Ruka
そうね、それがいいわ
Ruka
Ruka
ごめんなさいね、家のおバカさんがゲームに巻き込んじゃって
MEIKO
MEIKO
そもそも、貴方を連れてきたのは誰なの?
KAITO
KAITO
僕達はわざわざノコノコとやってくるお客様を痛め付けたいのに強制は駄目じゃないか
KAITO
KAITO
後で練習台になって貰おう
Rin
Rin
でも逃げられたくないから貴方を帰すことはできない
Rin
Rin
安心して、餓死とかはさせないから
Rin
Rin
食べたいものがあれば言えばいい
Len
Len
………持ってきましたが………飲めます………?
Nene
Nene
あ………りが………
Len
Len
………手が凄い震えてる………側に置いておきましょうか………?
Nene
Nene
ぅ、うん………
Miku
Miku
ねね、さっき聞いちゃったんだけど、君って超能力が使えるんだってね?
Nene
Nene
す、少し………だけ………
Miku
Miku
へぇ~!!












MEIKO
MEIKO
…………あの子、使えそう?
KAITO
KAITO
超能力持ちのディーラーか……うん、悪くないね
KAITO
KAITO
暫く置いておくのもアリかな
KAITO
KAITO
いい客寄せパンダになれば、きっと心置きなく痛め付けられるお客様が増えるに違いない
Len
Len
………性格……お悪いですね………相変わらず……
KAITO
KAITO
ふふ、此処にいる時点で君も同じこと言えない事判って言ってるのかな?
KAITO
KAITO
それとも………自分は正気だって思ってるのかい?
Len
Len
………いえ
Len
Len
………僕は元々………おかしいですから………ご心配なく………
MEIKO
MEIKO
KAITO、あまりその子を虐めないで
KAITO
KAITO
虐めてなんかいないさ
KAITO
KAITO
素質を褒めてるのに気づかないからね
Ruka
Ruka
意地悪なディーラー様ね
Ruka
Ruka
さ、今のうちにあの子との関係を深めましょ?
Len
Len
………はい
MEIKO
MEIKO
そうね
KAITO
KAITO
上手い事になればいいんだけどねぇ











Nene
Nene
ネネ・ナチュレ 14歳

学生(超能力者)

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