五條side
料理を食べながら、「なんで高専に入ったのか」という理由に対し、そう答える野薔薇。
イカれてるねぇ…w
複雑な顔をするあなたの心境が分からない
あなたが高専に入ってきた詳しい経緯ってあんまり知らないんだよね。
僕に憧れて…とかあるんじゃない!?
そんなあなたの答えは…
ほ?
初期かい。
うーんうーん、と腕を組んで考えたあと、
あっと思い出したようにポンっと手を叩いた。
ほ?
驚いた事を言い出すもんだ。
ズズっとお茶を啜るあなた。
本気で言っているなら、他人からはイカれていると捉えられるだろう。
しかし、僕は大歓迎だ。
1番の難点はそこだ。
よく気づいたね、野薔薇
この答えをあなたはどう答えるのか、
僕は結構楽しみに待っていた。
返ってきたのはそんな当たり前の言葉だった。
こんな考えを持った呪術師は初めてだ。
てへーっと笑ってそう言うあなた。
そんな時に、悠仁が口を開いた
あなたはポトっと箸からご飯を落とし、驚いたような顔で悠仁を見つめる。
嬉しそうに顔を綻ばせるあなたを微笑ましく思いつつも、
頑張れ、と応援してしまった。
___次回もよろしくお願いします!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!