第14話

拾弐
44,859
2021/01/06 08:48
五條side




釘崎野薔薇
釘崎野薔薇
え?私?
東京に行きたかったから!



料理を食べながら、「なんで高専に入ったのか」という理由に対し、そう答える野薔薇。




イカれてるねぇ…w




大瀬良(なまえ)
大瀬良あなた
野薔薇さんは田舎育ちなんですね。
田舎もなかなかいいと思いますけど
釘崎野薔薇
釘崎野薔薇
あなたみたいなシティーガールには
分からないのよ!
東京って最高よ〜!
大瀬良(なまえ)
大瀬良あなた
シティ…(私も半分山育ちだけど…)



複雑な顔をするあなたの心境が分からない



虎杖悠仁
虎杖悠仁
あなたは?
あなたはなんで高専??
大瀬良(なまえ)
大瀬良あなた
えっ、私?
五条悟
それ僕も聞きたいかも!



あなたが高専に入ってきた詳しい経緯ってあんまり知らないんだよね。



僕に憧れて…とかあるんじゃない!?






そんなあなたの答えは…




大瀬良(なまえ)
大瀬良あなた
生きてるから。




ほ?



みんな
へ?
大瀬良(なまえ)
大瀬良あなた
だから、生きてるからです。
生きてるから、何かしたいなって。
大瀬良(なまえ)
大瀬良あなた
…っていうのは初期で
 

初期かい。




大瀬良(なまえ)
大瀬良あなた
今はそうですねぇ…



うーんうーん、と腕を組んで考えたあと、

あっと思い出したようにポンっと手を叩いた。




大瀬良(なまえ)
大瀬良あなた
呪いと仲良くなりたです。




ほ?




みんな
へ?




驚いた事を言い出すもんだ。




大瀬良(なまえ)
大瀬良あなた
ほら、呪いって人の思いから
出来てるじゃないですか。
なら、感情の共感だって出来ると思うんですよ
大瀬良(なまえ)
大瀬良あなた
なにより、呪いは可哀想な生き物です。
祓う以外に、救ける方法を今は無いです。
だから祓っています。





ズズっとお茶を啜るあなた。



本気で言っているなら、他人からはイカれていると捉えられるだろう。




しかし、僕は大歓迎だ。





釘崎野薔薇
釘崎野薔薇
でも、呪いって人を殺すのよ?




1番の難点はそこだ。




よく気づいたね、野薔薇





この答えをあなたはどう答えるのか、

僕は結構楽しみに待っていた。




大瀬良(なまえ)
大瀬良あなた
人も人を殺します。




返ってきたのはそんな当たり前の言葉だった。




大瀬良(なまえ)
大瀬良あなた
人も人を殺し、
人の不幸を喰らいます。
大瀬良(なまえ)
大瀬良あなた
呪いも人を殺します。
人の不幸を喰らいます。
大瀬良(なまえ)
大瀬良あなた
なら、人と呪いは変わりません。
そこには平等に命があるだけです。



こんな考えを持った呪術師は初めてだ。



大瀬良(なまえ)
大瀬良あなた
って、ご飯が冷めてしまいますよ



てへーっと笑ってそう言うあなた。




そんな時に、悠仁が口を開いた



虎杖悠仁
虎杖悠仁
あなたってすげぇ優しいんだな!


あなたはポトっと箸からご飯を落とし、驚いたような顔で悠仁を見つめる。



虎杖悠仁
虎杖悠仁
呪いにまでそう思える奴、
絶対いねぇーよ!
大瀬良(なまえ)
大瀬良あなた
…そう、ですか。



嬉しそうに顔を綻ばせるあなたを微笑ましく思いつつも、


頑張れ、と応援してしまった。





___次回もよろしくお願いします!

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