じんたんから避け続けて今日で2ヶ月。
すごいこの2ヶ月間は辛くて、時々泣いていたことがあった。
でもこの苦しみとももうオサラバ
だって今日は卒業式だから。
今までじんたんの姿が視界に入るから心が痛かったんだと思う。
でも、高校に入ればじんたんの姿を見ることはもうないであろう。
この言葉は半分ウソで半分ホント。
じんたんと会えなくなるのは悲しい。
けど、じんたんと会えなくなって心がスッキリする
という、なんとも言えない気持ちだった。
そして卒業式が始まり数時間後、卒業式を無事に終えた。
その時だった。
じんたんが久々に話しかけてもらったのは。
じんたんは少しビビりながら俺に言ってきた。
その姿は涙目でビクビク震えていて、
まるで初めて話しかけてきたかのようだった。
……なんで…ずっと俺に避けられてきたのに…そんなこと言ってくれるの…?
……せっかく気を紛らわそうと思ったのに
また惚れ直しちゃうじゃんか…。
でも、
…今日で最後だから、
今日ぐらいは一緒に帰っても…いいよね?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。