《スンミンside》
走りながらあなたに電話をかける。
その答えだけ聞いて電話を切る。
あなたの家の前に着くと、エントランスで待っていてくれた。
そういって、俺の手を引いて部屋に入れてくれた。
俺はたまらなくなってあなたを抱きしめた。
そういって、ゴデチアの押し花の栞を見せた。
あなたの左手をとって薬指を握った。
ねぇ、あなた
あなたが不安で眠れない夜に、あなたの隣で眠りにつきたいんだ。
俺が隣りで、あなたの睡眠薬になってあげる。
さぁ、目を閉じて。
あなたが、俺のところに堂々と居られるようにするよ。
俺も、あなたが誇れるような男になるから、今度は、目を開いて、
ちゃんと見ていて。
END.














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!