宮崎キャンプが終わり、大谷さんが合流し、ついにWBC前日。
WBC出場は人生で初めてで、どんな強い選手がいるのかという興味、期待3割、あとの7割は緊張だった。
打てなかったらどうしよう。
デットボール当てたらどうしよう。
ちゃんと守れなかったらどうしよう。
盗塁できなかったらどうしよう。
また、見放されたら……??
ダルビッシュさんまで離れていってしまったら…?
頭がぐらぐらして、指先が痺れてて、なんだか呼吸も上手くできない…、呼吸音がだんだん大きくなってきて、回数も増えた気がする。
…どうでもいいや、立つのも辛い…
壁に添ってずるずると座ると、目の前に焦った表情の大谷さんが見えた。
おれ、大谷さんに迷惑かけてる……?
そう言うと大谷さんは俺を抱きしめ、背中をトントンと優しく叩いてくれた。
そう言っていつもより優しく頭を撫でてくれた大谷さん。……以外にも、優しいところあるんだ…













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。