まさか夢に出てくるとは…
彼は幼なじみ、…兼初恋の重岡大毅。
10年前、大毅と一緒に夏祭りに行った。
大毅も私も実家から上京して
大毅が今どこにおるのか分からへん。
\ 📱 ピコン /
お母さんから「 久々に帰って来てほしいんやけど 」
という連絡が。
どうせ暇やし、実家に帰省することにした。
実家
お母さん「 おかえり〜! ありがとうなぁ 」
私を見るなり嬉しそうに微笑むお母さん。
お母さん「 せや、準備するからこっち来てや! 」
何も聞かされてない。
なんの準備…?
どうやら夏祭りの準備らしい。
浴衣に着替えさせられ、髪を結ってもらった。
お母さん「 やぁねえ! おるやん!! 」
そう言われて背中を押されて玄関を出ると…
浴衣姿の大毅が立っていた。
お母さん「 あんたら2人で夏祭り行ってきぃや!
10年ぶりやろ? 笑 」
お母さんは私と大毅を
交互に見てニヤニヤしている。
まさか私の初恋が大毅って知ってる…?
そんないきなり呼ばれて、祭り行ってこい
なんて大毅にとっては迷惑なんじゃ…
大毅と横並びで歩くなんて、いつぶりだろ。
浴衣姿の大毅。
10年前とは違って大人びて見えた。
祭り会場は多くの人で賑わっていた。
一緒に屋台の行列に並んで
一緒にたこ焼きを食べる。
「 はんぶんこしよ 」って言って買ったたこ焼き。
気がつけば大毅は半分以上食べていた。
10年前
" ええこと "、か。
いつまで経っても幼なじみ。
それ以上でもそれ以下でもない。
私は大毅のこと好きやねんけどな…__________
辺りを見渡しても大毅が見つからない。
一瞬目を離した隙に消えた大毅。
まさかはぐれるなんて…。
人気の少ない場所に移動して
大毅に連絡した。
片手に缶ビールを持った
成人くらいの男性が私に話しかけてきた。
あかん、グイグイ来るタイプや…
大毅を見るなり呆気なく去っていく男性。
諦めが良くて助かった…
2人とも顔が赤面していく。
会話から逃げようとして
急に大声でそう言い出した大毅。
今しかない。
もう戻れない。
そう思った私は声を上げた。
大毅は小さく笑いながら、
でもどこか苦しそうに言った。
抑えられなくなった感情が涙として頬を流れた。
𝑭𝒊𝒏.













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。