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第62話

完結
龍友に連れられて来たのは
あなた

高校…じゃん!

私達のたくさんの思い出が詰まった母校。
数原龍友
また、あなたと来て見たかったんやって。
校内にこっそり入ると


悪ガキのようにニヤニヤする横顔。


それに釣られて私も笑っちゃう。
あなた

変わらないなぁ…

数原龍友
だなぁ。あのまんま。
唯一変わったのはトイレが綺麗になったことかな。
そして、私の教室。


机が昔のように並べられててここで授業してたなぁ


なんて、思い出してついニヤつく。
数原龍友
あなたの席見っけ。
1番廊下側の前から2番目。
今は違うの子名前が貼られてたけど


龍友はその椅子に座った。
あなた

…龍友と同じクラスだったらなぁ

数原龍友
やな。
龍友の隣に腰掛けた。


シンと静まる教室と窓から吹き上げる風。


カーテンがひらひらしてる。
あなた

よく、龍友私の机に来てたよね。

数原龍友
そうえばそうやな。
あなた

泉さんがどうのこうの…って

数原龍友
懐かし ~ !
あなた

辛かったけど、嬉しかったからいい思い出!

龍友の目が丸い。


え?


驚いてる?
数原龍友
あなた、いつから好きやったん?
あなた

えっ!?

数原龍友
僕があなたに相談してた頃なんか
まだ絶賛、泉ちゃんの事好きやったで?
あなた

うっ…

数原龍友
いつからなん?
ニヤニヤすんなよぉぉ!
あなた

…言わない

数原龍友
え!
あなた

言えないよ!

数原龍友
おもんないわぁ。
あなた

うるさいなぁ。

ずっと続けばいいのに。


同級生


そんな枠、嫌だ。
あなた

ねぇ…龍友?

数原龍友
ん?
あなた

私、ずっと待ってたよ。

数原龍友
…おう
あなた

待ってる

まだ、諦め切れてない?


泉さんの所行った?
数原龍友
…泉ちゃんには伝えた。
自分の気持ち。
好き…って?
数原龍友
当たり前やと思ってたものが無くなったら困る。
あなた

え?

数原龍友
それはあなたやったってことを伝えた。
…?


理解できない?


私、が?


" 当たり前やと思ってたものが無くなったら困る "
なの!


って…まさか
数原龍友
好きやで。
あなたのこと。
あなた

えっ…、ほん…と?

数原龍友
ほんま。
私はつい、涙を流す。


やっと…やっと実った…


下を向いてたら龍友が覗いて私の頭に手を乗せた。
数原龍友
ずっと待たせてごめんな。
私は頷くことしか出来なくて


龍友の小さな笑い声が聞こえる。
数原龍友
あなた
そう言われ、前を向くと
数原龍友
僕と付き合ってください。
真剣な龍友の顔。


あ、信じていいんだ…


私の心臓は今までで一番跳ねて止まらない。


龍友の笑顔をずっと見てられる。


私だけが、龍友の側で
あなた

はいっ…こちらこそ。

立ち上がって龍友の首に手を回す。
あなた

ふふっ、だいすき!

そしたら龍友の腕の力は強まる。


横にブルブル振って、子供だなぁって。
数原龍友
僕の方が好きやわ!あほ。
あなた

私の方が!

数原龍友
僕、あなたのこと好きちゃうねん。
あなた

え!

数原龍友
愛してるぜぇ ~ !
右手で指ハートを作って私に突き出してくる。


その姿が愛くるしくて
あなた

私も。

数原龍友
お互い負けず嫌いやな。
私の頬に手を添えて
数原龍友
ずっと、一緒におってな?
あなた

当たり前じゃん。

ゆっくりと近づく私達。


そして、重なる。
もう、私だけの為じゃないよ?


自分のために生きるんじゃなくて


誰かのため、龍友のために私は強く生きるよ。


ずっと大好きな人と居れますように。






fin