_カチッ ジュッ フー
町外れにある、一見どこにでもあるような店に響いた、誰かのタバコを吸う音
外見は、平原に馴染むような木製の3階建ての大きな店
_コト コポコポ シャカシャカシャカ
内装は、まるで絵に書いたようなレトロチックなお城のよう。
天井に吊るされた電気はオレンジ色気味でモダンな雰囲気を出している。棚一面にある様々なグラスに反射する光は美しい
どこで手に入れるか分からないインテリアや、の手作りであろうまくらめ、ぬいぐるみと可愛い感じのインテリアまで様々だ。
そんな、ガチャガチャしてそうだが統一されている部屋の中心で料理をしている男
壇上あなたの下の名前
_カランカラン
お客さんが来ると、雑談をしながら席へと案内する
時刻は夜の8時頃、時間も時間なためお客さんが多く余り一人一人には相手が出来ないが、それでも丁寧な対応をしていく。この町外れにあるバーにも客が来る理由はそれなのかもしれない...、
時刻は夜の10時ちょっと前、先程まで相手をしていた人達は会計をしているもの、静かに談笑をしているもの。様々だ
まだまだ客はいるが、殆どはもう帰っているので片付けを始める
この店が大繁盛にならないのはこれかもしれないが、これを変えようと思わない
確かに自分でも10時30分までのバーなんて早いな、と思うがそれ程度だ
元々このバーは小遣い稼ぎ程度ではじめたものだし、
だってその理由は_
まぁ、いずれ分かるだろう
_ジャー キュッキュッ カチャン
時刻は11時ちょっと過ぎ
さっきやっっっと、タチの悪い酔っ払いを帰して店の片付けを始められた
ほんと、なんなんだよあいつ
と、言いながら俺の腰に巻きついてきた、別に酒臭いのは慣れてるけど、ああゆう、タチの悪い酔っ払いの対応はあまり好きでは無い
1人で来ていたらしくつれがいないのでタクシーを捕まえてそのタチ悪い酔っぱらいの金を握らせ半ば無理やり帰らせた
ホント大変だった
これからはあいつらの時間なのにな
1人でこれはさすがに大変だったか?
なんてつぶやきながら、自分の作る料理で堂々の1位で好きな卵焼きを食べた
それからちょっと身だしなみを整えて奴らが来るのを待った
いや、うそ
待ってない
居た
なんかいる
ま、ちょっとびっくりしたけど日常的(?)だからいいや、気にしないでおこ
...、
あなたの下の名前
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。