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第3話

記憶喪失!?
1,186
2020/04/10 17:36
キーンコーンカーンコーン……
スマイリー
スマイリー
……最近なろくんが学校に来ない……
深いため息をついた僕は、気分が落ち込んでいた。
そう、僕の大好きななろくんが最近学校に来ないのだ。
なろくんは、4日前から来ていない。
とても心配だ。大丈夫だろうか……
スマイリー
スマイリー
今日あたり、お見舞いに行こうかな。
僕はそう思い、放課後になろくんの家にお見舞いに行くことにした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
帰り道。
スマイリー
スマイリー
なろくん……大丈夫かな……?
僕はとても心配だった。
心配で、心臓が破裂しそうなくらい。
張り裂けそうな思いを押さえ込み、走って自宅へ帰った僕は、大急ぎでなろくんの家に向かった。
ピーンポーン
玄関のチャイムを鳴らす。
しかし、なろくんは出てこなかった。
スマイリー
スマイリー
……あれ?
どうしたんだろう。
ピーンポーン
スマイリー
スマイリー
……あれ……?出ない……
何回もチャイムを鳴らしてもなろくんが出ない事に僕は不信感を抱き、玄関の扉に手をかける。
ガチャ
スマイリー
スマイリー
……!?
開いた……!?
鍵が閉まっていなかった。
スマイリー
スマイリー
なろくん……!?どこにいるの!?
僕はひとまず家の中に入り、リビングへ向かう。
リビングには、仰向けに倒れるなろくんがいた。
スマイリー
スマイリー
なろくん!!
僕はなろくんを見つけるやいなや、なろくんを抱き起こし、肩を揺さぶった。何度も揺さぶり続ける内に、なろくんの目がゆっくりと開いた。
なろ屋
なろ屋
……?
意識がある。
そう思った瞬間、凄く安心した気がした。
しかし、どこか変だ。
何か……違和感がある。
なろ屋
なろ屋
誰…ですか?
スマイリー
スマイリー
え……?
僕の予感は間違ってはいなかった。
しかし。
記憶喪失。
まさかこんなことがあろうとは。嘘であってほしい。夢であって欲しいと思った。
僕はなろくんの記憶を確かめつつ、自分の話せることを記憶喪失になってしまったなろくんに話すことにした。
スマイリー
スマイリー
……自分の名前は覚えてる……?
なろ屋
なろ屋
……いや、覚えてない……です
なろくんはたどたどしく答える。
スマイリー
スマイリー
…そうなんだ
スマイリー
スマイリー
君は、『なろ屋』って言うんだよ。
みんなからは『なろくん』って言われていたんだ。
なろ屋
なろ屋
そう……なんですか。
なろくんが僕に敬語を使う。
それは、凄く違和感があることだった。
そしてどこか寂しくなってしまう僕がいるのだ。
スマイリー
スマイリー
ちなみに……僕の名前を覚えてる?
スマイリー
スマイリー
いや……自分の名前すら忘れてるのに覚えてるわけないか……
僕は名を名乗る。
スマイリー
スマイリー
僕はスマイリーって言うんだ。
なろ屋
なろ屋
そう、なんですか……。
やはり思い出せそうにないようだ。
なろくんは、とても不思議そうな顔でこう言った。
なろ屋
なろ屋
あの……スマイリーさんは、どうして僕のことをそんなに気にかけるんですか……?
ぐうううう。
なろくんのお腹が鳴った。
なろくんは少し恥ずかしそうに目をそらす。
スマイリー
スマイリー
……それは後で説明するよ。
スマイリー
スマイリー
お腹が空いてるんでしょ?
僕がご飯を作るよ。
なろ屋
なろ屋
ありがとうございます……。
そうして僕はキッチンへ移動した。
なろくんには、待ってるように頼んでおき、僕は料理を作りながら同すれば記憶喪失が戻るか考えていた。
しかし、一向に思いつきそうにないので、僕はなろくんと一緒に料理を食べながら話すことにした。
スマイリー
スマイリー
ねぇ、本当に何も覚えてないの?
僕は問いかけた。
なろ屋
なろ屋
はい……すみません……
スマイリー
スマイリー
謝らなくていいんだよ?
なろくんは小さく頷いた。
僕は料理について話してみる。
スマイリー
スマイリー
味はどう?
なろ屋
なろ屋
凄く美味しいです!
スマイリー
スマイリー
よかった!ありがとう!
なろくんは静かに食べている。
僕の料理を、とても、とても美味しそうに。
なろ屋
なろ屋
なんだかなつかしい味です……
なつかしい味、と聞いて僕は少し嬉しかった。
なろ屋
なろ屋
あの、さっきも言ったんですが……
スマイリー
スマイリー
どうしたの?
なろ屋
なろ屋
……なぜそこまで僕のことを気にかけてくれるんですか……?
スマイリー
スマイリー
……それは
僕は言う。
スマイリー
スマイリー
君のことが……
なろくんが大好きだから。
なろ屋
なろ屋
……!
なろくんは、ハッとした様な顔だった。
なろ屋
なろ屋
スマイリー……くん……
スマイリー
スマイリー
君が僕の事を忘れていてもいいから……
だから。
スマイリー
スマイリー
僕が君の事を思ってること……大好きだって事……忘れないで欲しい
僕がそういった時、なろくんは意識がふぅっと飛んだような素振りを見せ……
なろ屋
なろ屋
……あれ?スマイリーくん?
なろ屋
なろ屋
…どうしたの?
スマイリー
スマイリー
……えっ!?
スマイリー
スマイリー
もしかして、記憶が戻ったの!?
なろ屋
なろ屋
え?
なろ屋
なろ屋
なんの事?
良かった。記憶が戻った。
そう思うだけで涙が溢れてくる。
スマイリー
スマイリー
なろくん〜〜!!!
とても嬉しかった。
思わず僕はなろくんに抱きついてしまっていた。
なろ屋
なろ屋
え??どうしたの、スマイリーくん?なんで泣いてるの??
なろくんは突然の事に凄く困惑している。
……戸惑っているなろくんも可愛い。
スマイリー
スマイリー
……そうだ!
僕はこの数日間なろくんが休んでいた理由わけを聞くことにした。
なろ屋
なろ屋
えっとね…
なろ屋
なろ屋
……普通に、体調不良かな
スマイリー
スマイリー
そっか
スマイリー
スマイリー
……よかった
なろくんが無事だと分かって、僕はとても安心した。
なろ屋
なろ屋
あの……スマイリーくん?
スマイリー
スマイリー
ん?
なろ屋
なろ屋
なんか、凄い心配かけちゃった感じかな?
……ごめんね?
なろ屋
なろ屋
でも、もう大丈夫だから安心して!
ギュッ
スマイリー
スマイリー
ッッッ!!
いやいや。
スマイリー
スマイリー
可愛すぎる……!
なろ屋
なろ屋
……えへへ(*’ω’*)
相変わらず僕はなろくんを溺愛しまくっている。
こんなにも平和な日々が、いつまでも続けばいいなぁ。

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