数日前から寮生活をしている私は他の子達同様、寮へと戻る。
そして自室に入る前にチラリと携帯を確認した。
……連絡は、なしか
思わずため息がもれる。
いつからいたんだろうか。
この人は麗日お茶子さん。緑谷出久と同じようにお節介を焼いてくれるタイプの個性持ちだ。
今度は私の手元にある鍵につけているキーホルダーを指さし始める。
……あ、
何、それ…
知らない情報に私は思わずキーホルダーに視線を移す。
私は思わず焦凍を見るとその人は何故か少し驚いたあと、恥ずかしそうに視線を下げた。
焦凍はこれか?と私たち二人にそれを見せてくれる。
それ、
ジッとそれを見る麗日さん。
私は思わずそのキーホルダーから無理やり視線を逸らした。
何、それ…
こんなに口数の多い人だっただろうか。
でもどこかホッする気がする。
昔に、戻ったようで
隣に君がいるのが嬉しく感じてしまう。
バタンと扉が閉まり、真っ暗な部屋が視界に入る。
やだ……、
目から出る水はきっと、
個性が制御できてないせいだ。
そう思うことにした。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。