第10話

Ten
3,343
2021/03/12 13:00



ガラガラガラ



『やぁ!!おはよ〜!!』



何故かいつものようにみんな返事をしてくれない



『...うげ』



相澤「うげ、とはなんだ」



相澤「少しあなた借りるぞ」



そう言いながら私の体を包帯で巻き付けて連れて行く



「まさか先生とあなたちゃんって...」



「できてるの!?」



...少し誤解されてるっぽい



『できてないから!!できてないからねええ!!』



相澤「おい、ついてこい」



『ついてこいって先生が連れてってる...』



『え、ここどこですか』



相澤「使われていない教室だ」



相澤「入れ」



『はい...』



何だか悪い予感がする...



相澤「さて、本題だが」



シュルシュルッ



『ぐっ...!』



締め付けられる



私の傷を気遣ってくれてるのか



手と足だけ固定してる



優しいのか優しくないのか...



相澤「今から俺に言われることは分かるか?」



『いえ、分かりません!』



相澤「じゃあ話そう」



相澤「お前傷のこと緑谷と爆豪と轟に言ったのか?」



『ぎくっ』



相澤「ふざけるな」



『はいすみません』



『あの...言ってしまいました』



『でも私何故付けられたとか言ってないです』



相澤「3人に誰に付けられたかは言った」



『は!?なんで言ったんですか!!』



相澤「俺が言うべきだと判断した」



相澤「3人心配してたぞ」



心配してくれてたんだ



そっか...嬉しいな...



だから今日も来てくれてたのかな



あれ、涙が



『また泣いちゃったっ...笑』



相澤「...」



『後で3人にありがとうって言います』



『心配してくれてありがとうって』



『伝えます』



相澤「あぁ」



相澤「いつかクラスの皆にもあの事は言うんだろ」



『言うって決めたから、いつか言います』



『私嫌われたくないです』
 


『もし言って嫌われて信頼を失っちゃっても、』



『でっくんと勝己くんと焦凍くんは信じてくれるって信じてます』



相澤「それは俺に言っていいことか?」



『勿論、先生のことも信じてます』



相澤「っ...」



『私がみんなに嫌われても、先生は信じてくれるって』



『先生のこと、信頼してるんですからねっ!((ニコッ』



相澤「っ...///」








『先生、顔真っ赤ですよ?笑』



『私先に教室戻りますね!』












相澤 (なんで照れてんだ...俺.../)






相澤「教師をからかいやがって...」

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