前の話
一覧へ
次の話

第1話

Prologue
744
2024/06/29 13:04
とある路地裏


兄さんの依頼者と話をしていた


兄さんからは危険はないと伝えられていたのに…
あなた

以上、これでよろしいですか?

MOB
はい…
MOB
そうだ、太宰さんに素敵なプレゼントがあるのです
あなた

プレゼント…ですか?

女は胸元をガサガサと漁りながら私に近づいた



ドスッッ



時が止まったような気がした
あなた

私は慌てて女を突き飛ばすと刺さったナイフごと離れた


赤い液体がドロドロと溢れ出ていた
あなた

ヅッゥ…

あなた

(痛い)

「痛い」







                           「痛い」










          「痛い」







 
                                           「痛い」





       「何で治らないの?」
MOB
そう簡単には治りませんよ…笑
MOB
対貴方用あなた様の作られたナイフですから
あなた

な…んで

MOB
あの人は間違っている
MOB
こんな女を選ぶなんて
        



            「あぁ、なんて愚かな女なのだろう…」


                 私はそう思った
MOB
贈り物は何かと問いましたね?
仮にも兄さんの妹だ


嫌でもこの先の言葉はわかってしまう
MOB
あなたの首ですよ
あなた

く…そが

先程刺されたナイフを首元にかざされ、少し食い込むと生暖かいモノがツーッと重力に従い落ちていくのを感じる
あなた

(これが私の最後か)

パンッ


諦めて目を瞑ると控えめな銃声が聞こえた
太宰治
あなた、生きてるかい?
重い瞼を無理やり開けると少し焦った様子の兄さんが居た


体が思うように動かない


恐らく神経毒でも塗ってあったのだろう


不幸中の幸いか首から上だけは動かすことが出来た


首をガクンと動かすと先程の女は額に穴を開け息絶えていた
あなた

に…さし…にたく…いよ

             「死にたくない」


本能的に頭によぎった六文字


助けてとまともに動かない手を兄さんへと伸ばすとそっと掴まれた
あなた

(兄さん…笑)

カチャッ
あなた

え…?

パンッ


兄さんは私の額に銃を突き付け微笑みながらその引き金を引いた


カチャッ
太宰治
私もすぐ逝くよあなた♡


























あなた

えっここどこ!?

太宰治
あなた…!♡
あなた

えっ、なんでいんの???

太宰治
おや…なんとも興味深い状況だね…
あなた

楽しんでんじゃないよ馬鹿ッッ!!!

×太宰あなた

×放浪者

×【賭博者】

×固有魔法不詳

×実の兄に殺された可哀想な子←

『兄さん!なんでいやがんの?!』













×太宰治

×武装探偵社

×【人間失格】

×固有魔法不詳

×実の妹を殺したヤンデレ←

『殺したいほど愛してるよ♡あ、もう殺してたね』
朧月夜
知っている方はお久しぶり、知らない方は初めまして朧月夜です!
他の小説全然更新してない…
というかそもそもプリ小説自体開いてない…
朧月夜
なのにまた出してしまった…
朧月夜
更新遅いけど気長に待っててくださると嬉しいです(^^)
朧月夜
忙しい&スランプ

プリ小説オーディオドラマ