唯希に振り回された反動で
私達は少しの間ホームで休むことにした。
水分を採ったりして、ずっと座っていた。
雨林回るだけで結構キャンドル貯まるし
私はこのまま皆で話したい思いもあった。
もう楽しまなくていい。
そう思ってはいたけど、
この人達と楽しまなかったら私は誰と楽しむの?
このまま皆で話したい。
仕事だけの関係じゃないことを知りたい。
ただ、私が安心したい。
天がいきなりそう言った。
"ネックレス"
私はその言葉が気になる。
もう着けてないって理解しているのに、
もしかしたら着けててくれてたんじゃないかって、
大切なものって言ってくれるんじゃないかって。
もう必要ない。丁度いい。
天は一言も私があげたネックレスと言ってないけど
なんだか私があげたネックレスのことのようで
なんなんだろう.........
全部理解していた。
いや、理解しているつもりでいた。
天がもう私とのネックレスは
要らないって思っていること。
でもそれは想像上だけで良かった。
実際に天が要らないと思っていたとしても
それを知らないでおきたかった。
そもそも今気づいたってことは
私とのネックレスなんて、気にしてなかったんだ。
私は自分のネックレスを見つめた。
その形がなんだか憎たらしく見えてくる。
私も、捨てようかな、こんな.....
私はネックレスを握りしめた。
それに気づいた唯希は
そう、私はあれから1度もアイテムを変えていない
ピアスだってネックレスだって.....
それぐらいあの時を大切に思っていた。
私は天を想っているよってことを
口で言うことが出来ないから
ちょっとでも表したくて.....
でもそんなこと言えない。
天が要らないって言ったから余計言えない。
唯希にも嘘を伝えた。
もう私は嘘しかつけないのかな。
さっきの天の言葉が脳に響く。
"もう必要ない" "丁度いい"
2人は知らないけど
天はこのネックレスが何なのかを知っている。
だから.....だから.....












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。