第28話

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2022/09/01 06:02 更新
唯希に振り回された反動で

私達は少しの間ホームで休むことにした。
唯希
ちょ、皆ごめんってー!!
そんな唯希のキャリー酔うー?
花那
めっちゃ酔うでwww
水分を採ったりして、ずっと座っていた。

雨林回るだけで結構キャンドル貯まるし

私はこのまま皆で話したい思いもあった。

もう楽しまなくていい。

そう思ってはいたけど、

この人達と楽しまなかったら私は誰と楽しむの?

このまま皆で話したい。

仕事だけの関係じゃないことを知りたい。

ただ、私が安心したい。




あ、俺雨林でネックレス落としたわ
天がいきなりそう言った。

"ネックレス"

私はその言葉が気になる。

もう着けてないって理解しているのに、

もしかしたら着けててくれてたんじゃないかって、

大切なものって言ってくれるんじゃないかって。
唯希
え、大丈夫なの??
今からでも探しに行く??
もう必要ないやつだし大丈夫だよ
花那
ほんまか?
今季のネックレスの欲しかったし丁度いいかな
もう必要ない。丁度いい。

天は一言も私があげたネックレスと言ってないけど

なんだか私があげたネックレスのことのようで

なんなんだろう.........

全部理解していた。

いや、理解しているつもりでいた。

天がもう私とのネックレスは

要らないって思っていること。

でもそれは想像上だけで良かった。

実際に天が要らないと思っていたとしても

それを知らないでおきたかった。

そもそも今気づいたってことは

私とのネックレスなんて、気にしてなかったんだ。

私は自分のネックレスを見つめた。

その形がなんだか憎たらしく見えてくる。

私も、捨てようかな、こんな.....

私はネックレスを握りしめた。



それに気づいた唯希は
唯希
伊織っていつもその格好だよねー!
ネックレスも何も変えてないじゃん!
唯希
その格好好きなの?
そう、私はあれから1度もアイテムを変えていない

ピアスだってネックレスだって.....

それぐらいあの時を大切に思っていた。

私は天を想っているよってことを

口で言うことが出来ないから

ちょっとでも表したくて.....

でもそんなこと言えない。

天が要らないって言ったから余計言えない。
伊織
ほら、この形かっこよくない?
私好きなんだよねー!
唯希にも嘘を伝えた。

もう私は嘘しかつけないのかな。

さっきの天の言葉が脳に響く。

"もう必要ない" "丁度いい"

2人は知らないけど

天はこのネックレスが何なのかを知っている。

だから.....だから.....
伊織
でも、もう飽きてきたし他のに替えようかな!

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