リードside
やべぇ、今だけはジャジーが神に見える
ありがとうジャジー…
でもまさか…
”ホラー映画”のペアチケットだったなんて…
これって…
あなたの下の名前ちゃんにかっこいいところを見せるチャンス!?
そうと決まればあなたの下の名前ちゃんを誘いに行くか!
はっず!!////
これはもうデート行きませんか?って誘ってるようなもんじゃない!?!?
僕は安堵のため息をつく
でも、あなたの下の名前ちゃん…
ホラー映画苦手…なのかな…?
ホラー映画って言ったら、言葉が少し詰まってた気がする…
映画当日
夢主side
やばい…
緊張してきた
実は私…
ホラー系が苦手なんです(焦)
でも…
吊り橋効果?っていうのがあるらしいから、頑張ってきました!
リードくんと出かけられるならどこでも行くけどね!
リードside
あなたの下の名前ちゃん大丈夫かな…
やっぱりホラーとか苦手だったかな…?
よし、リード
勇気を出せ!!
僕…頑張った…
ブーー(?)
音がすると電気が消えた
やべぇ…ドキドキする
映画が始まるとやがて、画面に突然幽霊が現れる
すると、あなたの下の名前ちゃんに袖を引っ張られた
僕はあなたの下の名前ちゃんを安心させるように手をギュッと握った
でも、僕は本当に悪いやつだと思う…
涙目なあなたの下の名前ちゃんも可愛いって思っちゃうんだから
それに、内心ちょっと安心してる…
だって、めっちゃ怖いんだよこの映画!?!?
なんで幽霊が出てくんだよ!!!
僕も手を繋ぐと安心できる…
映画のクライマックス
主人公が暗闇の中で何かを見つけるシーン
その瞬間、スクリーンに映る影が突然動き、観客席からも悲鳴が上がった
そのとき、僕の腕に何かが当たった気がした
見ると、
あなたの下の名前ちゃんが僕の肩に顔をうずめていた
僕はあなたの下の名前ちゃんの肩を抱いて安心させてあげた
僕の肩から伝わる君の体温
小刻みに震える君の体
それら全てが僕にとっては愛おしくて
”大好きだ”
映画が終わる頃僕たちの手は、自然と重なっていた
僕にとってこの時間は、ホラー映画を観ていたと思えないくらい
ずっと甘くて
温かかった
夢主side
映画が終わって私はリードくんと外に出た
思い出すだけでも恥ずかしい…
怖かったとはいえ、”好きな人”にあんなことしちゃった////
嬉しかった…?
私にはまだその言葉の意味がわからなかった
どうゆう意味でその言葉をリードくんは言ったのか
でも…
手を繋いでくれたり
怖くて肩に顔をうずめたときも
私の肩を抱いて安心させてくれた
少しぎこちなくて
それでも、そうしてくれるリードくんの手はあったかくて
もっと好きになっちゃった
あのときのリードくん…
あなたの下の名前のその声は、映画館の中で静かに消えていった
ホラー映画は怖かったけど
来てよかったな…
リードくんとの距離がまた少し縮まったと思うあなたの下の名前だった














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!