第2話

蟒蛇【前編】
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2022/12/05 09:35 更新
夜明けと共に,彼らは音もなく訪れる。
薬師
薬師
おや、随分日当たりのいい都だこと。
少し驚いた顔をした薬師は、薬売りを見る。
すると、横に薬売りの姿はなかった。
薬師
薬師
、、また迷子かい、薬売りの奴。
薬師
薬師
これだから餓鬼は困るっての、、。
と、呆れたようにため息をついて辺りを見回す。
薬師
薬師
薬売りは、、遊郭かい?
ある香の向かう方
それを追った先には薬売りの姿が。
遊郭なんてまだ開く時間では到底ない。
夜,再び出直すしかなさそうだが、、
薬師
薬師
薬売り、入りたいのかい?
薬売り
薬売り
、、あぁ、仕事だ、、。
薬師
薬師
じゃ、これを持って行っておくれ。
薬売り
薬売り
、、任せるといい。
そういうと、薬を薬師から受け取り,遊郭の中へ入って行くのだった。
薬売り
薬売り
、、、、
楼主は、こちらに接客を始めるも薬売りには関係なく
ただ探るは1人の気配。
楼主の話を聞かず,ずかずかと屋敷に入り込んでは1人の男に声をかけた。
薬売り
薬売り
、、貴方、今、、お暇で、、。?
そう静かに聴くと、男は不思議な顔をして答えた。
名も知らぬ男
名も知らぬ男
暇ではなかろう?
名も知らぬ男
名も知らぬ男
見れば分かっただろうに。
薬売り
薬売り
そう、、だったか。
少し首を傾けては、裾からある薬を男に差し出した。
名も知らぬ男
名も知らぬ男
これはなんだ?
薬売り
薬売り
、、貴方、先程から、、酒を飲んでいます、ね、、。?
名も知らぬ男
名も知らぬ男
あぁ、そうだが、、。
薬売り
薬売り
、、では、これは、、酒を飲んだ後に飲む薬です、、。
名も知らぬ男
名も知らぬ男
そうか、では有り難く受け取っておこう。
そう言って少し笑うと、薬売りは店を出た。
薬売り
薬売り
、、さぁ、日の落ちる頃
薬売り
薬売り
汝は妖なりて、、
薬売り
薬売り
私の刀に伏す事を
薬売り
薬売り
約束しよう。
遊郭を出て1人そう呟き、刀を抜くと、、
雫と共に日が落ちた。

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