連れて来られたのは空き教室
とても嫌な予感がした。
ジェヒョンに話しかけてもなにも話さない
出ようとしても手を離してくれない
なんて言っても何も話さない彼
私はもう痺れを効かせて腕を力強く振り払い、教室から出ようとしたとき
あまりに急な質問に戸惑った
好き
そう言えたらいいのに、、
今の私にはそんなことを言える勇気なんてない
なんて言いながら私の方に近付いてくる彼
後ずさりしか出来ない私
気が付けば背中が壁に当たった
もう逃げ道はない
しかしそんなことお構いなしに彼は近付いてくる
とうとう私と彼の距離は10センチもないだろう
私の返事などする間もなく
私の唇は彼の唇によって閉ざされた
私にだってそこそこの経験はある
しかし流れは完全に彼に持って行かれている
立っている力が無くなり腰が抜けそうになっても
彼が気付いて支えてくれる
そして私を抱き上げ机の上にのせ、
彼と私の身長の差をなくし、目を合わせてからまた彼と唇を合わせる
もう2人とも無心になっていたところ
チャイムが鳴る
1度唇を離すと2人の間に銀色の糸がひく
彼が微笑んでくる
とても正直な言葉が出てきた
本当に戻りたくなかった
もうどうにでもなってしまえと思った
今からなにをするのかは大抵の人が想像できるだろう
恐怖なんてなかった
しかし、やってもいいのだろうかと
行為を終えた後のことに対する不安が頭をよぎった
next.














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!