ドクターside.
段々、身体が軽くなって、
おかしいな、かれこれ1時間は歩いてて、
もう体力なんてほとんど残ってないのに。
なんだか…変…
『つまり水を熱すると蒸発し___』
『(……つまんないの)』
『科学に興味はありますか?』
ガサッ
メメの警告と同時に起きた事象。
その1、ルナと俺がその場に伏せる。
その2、草影から3匹のメモリアが飛び出してくる。
その3、メメの回転蹴りがそいつらに命中する。
その4、実際には少し遅れてだけど…
叫び声に反応して、数十匹のメモリアに包囲される。
メメside.
いつからでしたか、
殺すことに抵抗が無くなったのは。
やっぱり最初は抵抗がありました。
でも、あの子の為なら、
あの子が少しでも安全に、幸せに暮らせるなら。
殺すことなんて、造作もない。
ズレている、だなんて分かっている。
でも、受け入れてくれないアイツらも悪いんです。
私は私。
ここに来て学んだ大切なことの1つです。
だから、私にしかできないことをする。
メモリアにしっかり眼を合わせながら、
狙いを定めて2匹の核に蹴りを命中させる。
そして、殺す。
3匹のメモリアが行動不能になる。
私だけの力。
ドクターが作り出した世界で、
ドクターが平穏を作り出すために。
少し_が満たされる。
ルナside.
私の武器はソル君と同じ小型の銃。
基本的に援護に回ることが多い。
でも今回は発泡するのは少しで良さそう。
メメちゃんがほとんど倒してくれるから。
いいなぁ…。
私もあんな風に強くなりたい。
そうしたらお兄ちゃんと
離れなくて済んだかもしれないのに。
祈ったら多分戻ると思うけど。
私の所属する宗教団体『ヘリオス教団』
どういうわけか、そこに入団した人は
願いが叶うと有名らしい。
ソースはメメちゃん。
『Remember』に入る前は旅人で、
いろんなことに詳しいって言ってたから、
多分合ってるんだと思う。
実際私も願いが叶ってる感覚はあった。
信仰心がなかったからか、
効果はまちまちだったけど…。
両親が『ヘリオス教団』に
入れてくれて良かったと思ってる。
だから
裏切っちゃって、ごめんなさい。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!