あれから数日…
猫としての生活にも慣れてきて、テオくんとも前よりも仲良くなれた気がする。
スカイチームのみんなは私のことを理解してくれてるし、何か困ったらだんだんも助けてくれた
ただひとつだけ。
テオくんが、私のことを好きになってくれる気配が1ミリもない。
テオくんからしたら、私はちょと話せるただの猫だった。
わぁ、いい匂い〜
テレビ
「次のニュースです。
先月の9日から行方不明となっている寺枝あなたさんの最後の目撃情報から1ヶ月が過ぎました。警察は…」
テレビを見ると、人間だった頃の私の写真がつ映っていた
お父さん…お母さん…
あれ?私の親って…
キッチンの方からじんたんがきた
嘘…私…
忘れてるの?
テオくんが好きだったから…彼氏なんているわけない
たしか私は学生で…
あっ思い出した…
ひとつ思い出したら色々浮かんできた…
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!