第14話

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2025/06/01 10:48 更新
ニコライ
……確か、此処だよね
大天使様から、聞かされた場所は。
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ゴホッゴホッ……、ヴェッ…
僕の眼前には、苦しそうに咳をする少年がいる。
中学生くらいかな、でもまだまだ幼そうな雰囲気がする。

いかにも元気っ子そうな感じだ。
そのせいか、少年の"異質さ"がより際立った。

以上に細い身体、悪い顔色……

腕なんて、
何かの拍子にポッキリ折れてしまうんじゃないかと思うくらいには細かった。
.
……ッハァ、ハァ…
苦しそうな呼吸音が、部屋中に響く。
白く、質素な部屋中に。
ニコライ
(……苦しそう)
誰が見てもそう感じ取れる少年は、
まるで息をする度に、毒を吸っているみたいだった。
ニコライ
(この子を救ってあげれば良いんだよね……)
大天使様の言う通りに。
大天使様の手足となって、命をこなすだけ
スッと小さく息を吸い、まじないを唱える。
ニコライ
"Боже, Боже, помилуй их"
たちまち少年の周りは、神々しい光に包まれた。

夜のせいもあって、
その光はいつもより一層強く感じられた。
まぁ……、人間には見えないけど
暫くして光が徐々に弱まり、完全に無に帰った。
.
……アレ?
苦しくない……?
光の中にいた少年は、
急に良くなった症状に大層驚いていた。
喉に手を当てたあと、頬をつねる。

痛みを感じてようやく、
少年はこれが夢ではないと実感したようだった。
ニコライ
…………
これで、大天使様からの任務も完遂できた。
帰って報告しないと、
ニコライ
任務は果たされt___
僕は少年に背を向け、病室から出ようとした。

その時、背中側から壊れてしまいそうな声が聞こえた。
この世の全てに、絶望しているかのような声が




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なんでッ……!
.
なんでッ……死ねないんだよッ゙……!!




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