今は休み時間、
私はひとりぼーっと外を眺めている.
''五条悟,,と''夏油傑,,と呼ばれる2人は
後ろでギャーギャーと騒いでいる。
私はそれを横目に『はぁ…』っと
また溜息をつきそうになるのを堪え、
廊下へと出る.
廊下を出て、少し歩いてから
誰も居ないことを確認し、
スカートのポケットから煙草を取り出す.
高専へ来てから2週間がたった、
相変わらず話しかけずらいオーラの2人は
中々仲良くはなれずにいた。
そんなことを言いながら
煙草に火をつけると、吸い始める.
その時だった、
さっきまで誰も居なかったはずだったが、
気づくとそこには''夏油傑,,が居た.
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。