それから、六年生になった
相変わらずいじめは続いている
私は、声が出なくなった
ご飯が食べられなくなった
男の人が怖くなった
学校が怖くなった
人が怖くなった
それから、中学生になった
いじめは続いた
そんな時だった
葵。初めて話せた男の人だった。
でも怖かった。
でも、葵と話してるとたくやは近づいてこなかった
自然と、ご飯も食べれるようになった。
声も出るようになった
だけど、男の人と目は克服できない
まだ、なにも
信用なんてしたらだめ
そう思ってたのに
いつのまにか、葵だけ、話せるようになってた
不思議と怖くなかった
いつか裏切るかもしれないのに
でも裏切ったのは
大好きなお母さんだった
お母さんが浮気してお父さんが出て行った。お母さんも次第に彼氏のところに行ってしまった
家族は壊れた



















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!