どうか、俺の友達を、
助けてください──。
その日愁は風邪を引き、学校を休んだ。
薬を飲もうと思ったがもうなかった。
今日は父も母も仕事なので誰も家にいない。
少し重い頭を持ち上げ、のそのそと準備を始めた。
鼻が詰まり、だいぶ辛い。
目当ての薬を買いドラッグストアから出ると、ばったり学校帰りのほとけと出会った。
・・・。
俺は必死に動揺を隠す。
動揺を隠そうとして話をしたのだが、ほとけの様子がおかしい。
何か思っているようで心配になる。
何かあったのか、聞くべきだろうか。
そんなことを思っていると、
車が突っ込んでくる。
天使様どうか、
どうか、俺の友達を、
助けてください──。
そして俺は、永遠の眠りについた──。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。