your side
楽しそうに私をいじってくるのは大学で知り合った二つ下の後輩ゴヌク。ちょーーっと大人びてるからと言って私をよく馬鹿にしてくる。
1人で困っていたゴヌクを助けたのがきっかけで、そこから少しずつ仲良くなっていった。たまに講義が被って、同じ時間帯に帰るというのが分かればこうして一緒に帰りませんか と誘ってくる。可愛い後輩だ。
無事に私は海を泳ぎきり、帰る時間になった。相変わらず私は机の上に広げた筆記用具、ノートパソコン、その他もろもろをドタバタと片付けるわけで案の定ゴヌクは不安そうな顔をしながら「ヌナ大丈夫?」と聞いてきた。全くもって大丈夫ではない。
ちなみに私たちの住む韓国では「初雪が降った時、告白すると成功する」「初雪を恋人と見ると長続きする」という謎のジンクスがある。だから初雪が予想される日はカップルはこぞって集まっている。正直鬱陶しい。
今は11月下旬。所々で始まっている少し早めのクリスマスの装飾と煌びやかなイルミネーションと合わさって、キラキラと落ちてくる雪が綺麗。だから恋人たちは一緒に居たくなるんだろうな。
指先まで冷えきった私の手は、ひと回りもふた回りも大きい暖かいゴヌクの手に繋がれて、ゴヌクのコートのポケットに入れられた。ポケットの中とゴヌクの手が暖かいのに、ドキドキで急激に上がる体温のせいでさらに暖まる。
そう言って笑うゴヌクの横顔はすごくかっこよくて、駅に向かうはずだったのに気づいたらゴヌクにイルミネーションの綺麗なところに連れてこられていて。ただの後輩、ただの後輩!と思い込もうとすればするほど色とりどりの電飾を反射させるゴヌクの瞳に吸い込まれそうで。「ヌナもうすぐクリスマスですね」なんて言ってるゴヌクの声は全く入ってこない。もちろん手は繋がれたまま、ポケットの中。
降り続く雪を見つめながら、真っ直ぐ前を見て話すゴヌクの真似をして、周りの景色に目を移す。このままゴヌクのことを見てたら本当にただの後輩だと思えなくなってしまう気もするし、吸い込まれちゃいそうな気もするし.................と思考回路がショートしそうなほど急速に色んなことを考えていたら「ヌナ」と耳ざわりのいい声が脳内に響いた。
いつの間にか手は解かれていて、くるっとゴヌクと目が合うように向かされる。
「わぁ、僕信じられないですヌナ!」とニコニコしながらまた私の手を取って、さっきとは違う恋人繋ぎ。「またクリスマスに来ようね」と言えば、あまりにも嬉しそうにするから、尻尾が見えた。駅に向かうまでも、電車に乗っている時も、手は恋人繋ぎのままで、ゴヌクのコートのポケットに入れられたままだった。
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久しぶりの更新になってしまい申し訳ありませんでした🙇🏻♀️
1部韓国語が出てきますが、そこはどうしても韓国語で書きたかったのでご了承ください🥲
requestboxのチャプター上にあげておくのでリクエストをください🙇🏻♀️🙇🏻♀️












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。