【あなたの下の名前視点】
夜ご飯の時間になり、
のあさんにLINEで呼ばれたので、
1階のリビングに下りることにした。
まだ慣れるのには時間がいるようだ。
リビングの少し手前のところで、
わたしを待ち構えていたかのように
えとさんが立っていた。
のあさんの声で、
みんなが集まる。
これからの日常。
孤児院とは少し違って新鮮だった。
孤児院は、食堂で各自食べていたから、
みんなで一斉に食べるというのは、
新鮮な状態だった。
みんなが食べ始め、
わたしもゆっくり食べはじめる。
普段から、あんまり食べない派だけど、
今日は一段と疲れが溜まっているため、
疲れを癒すためにも、
たくさん食べた。
しばらく経って、みんな食べ終わり、
のあさんが、
と言われ、
リビングの同じ机に座った。
〔会議スタート〕
気を遣わせてしまっているのが、
本当に申し訳ない。
心から優しい方々に出会えたな、と
孤児院で引き取ってもらったときから、
ずっと思っている。
本当に、この人達に引き取ってもらえて、
よかった。
え、わたし?!
え、、え???
そうだった、名前変わるんだ。
やっぱ怖いんだよなぁ、、
え、嘘
それはやばくね???
え、、え???
どういうこと???
大パニックな脳ミソのままだが、
この話のまま止まる訳にはいかないので、
のあさんの次の質問に答えさせてもらう。
この後も色々な質問をされ、
それに少しずつ答えていった。
そして、
「男性恐怖症」
について、
質問されることになった。
思い出してしまう。
あの日のあの記憶。
とにかく苦しくて、怖くて、
逃げたかったけど、逃げられなくて、
そんなに色んな人に話せる内容じゃない。
怖い
怖い
怖い
話していいのかわからない。
のあさん達に、この話をしていいのだろうか。
怖がらせてしまったりしないだろうか。
のあさん達まで、
「男性恐怖症になったりしないだろうか。」
フォロー、ありがとうございます😭✨
めっちゃ嬉しいです!!!
あなたの下の名前ちゃんの紹介を、
あまり詳しくしていなかったので、
ここで質問タイムを作って、
紹介させてもらいました。
最後の質問、、、
どうなるのでしょうか。
次回のお楽しみに
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。