ご飯のある、リビングへ降りると
鼻から抜ける温かい食事の匂い
なんだか臭うだけで体が軽くなるくらい、
テーブルにはもうたくさんの食事があるのに、お盆いっぱいに並べた食事をまだ持ってくる日穏。
だし巻き玉子、揚げ豆腐、肉じゃが、焼き鮭、卯の花など…
暫く食べたくなかったのが嘘かのように、今はとてもお腹がなる
パチンッ 『頂きます』
出汁の香るお味噌汁から飲んでみると、
温かくて、どこか優しい味噌汁。
あなたの下の名前の為…
久しぶりに、言われた
昔のこと 塁達のこと
全部思い出してしまった
あなたの下の名前の為、あなたの下の名前にって私の為にしてくれる人はいなかった。
塁も、虐めから助けてくれたのはもしかして評価のためとか、?それとも嫌いな人がいたからとか?
もう、過去のことは変えられないのに、蟠りが残る
目の先からポロポロと涙が溢れた
泣いたら、日穏に迷惑かけるのに…
日穏が優しく抱きしめてくれる
暖かくて心地いい。
リズム良くポンポンと頭を撫でながら抱きしめ続けてくれる
優しさでさらに涙が出てしまう。
日穏の優しいのに、重みのある言葉に心が少し安らぐ













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。