第11話

主従契約
21
2021/03/10 15:30
桂(鬼)
桂(鬼)
始まってしまった…って?どういう事ですか?
俺はキュウナのお母さんに聞いた
霧華
霧華
式が始まる前に言えばよかったのだけれど、桂くん…あなたは契約してしまったの
桂(鬼)
桂(鬼)
契…約…?
意味がわからない…契約って、俺は何を契約してしまったんだ…?
氷狐
氷狐
ここからは、私が話そう…
キュウナ(狐)
キュウナ(狐)
父さん!仕事だったんじゃ…?
氷狐
氷狐
大事な娘の結婚式に行かない父親があるか
それに、桂くんはもううちの息子同然だからな!(ノシ 'ω')ノシ バンバン
桂(鬼)
桂(鬼)
あの、お義父さん…い、痛いです
お義父さんは笑いながら俺の背中をバンバン叩いてくる…ちょっと冷たくて痛い…
流石氷属性だな…(;`ω´)ゴクリ
氷狐
氷狐
おっと…話が逸れたね…
桂くん…君は、どうやらうちの娘と契約してしまったみたいなんだよ!
チューってした時にね!≧(´▽`)≦アハハハ
お義父さんは一見呑気に話してるように見えるが…怖い…怖い…
目が笑ってない…目の奥が笑ってない…
霧華
霧華
あ・な・た…♡
お義母さんが止めに入ると、お義父さんは凄くびっくりしたようで、部屋の隅で蹲ってしまった…
ちょっと可愛そうかもしれない…
桂(鬼)
桂(鬼)
さっきお義父さんが言ってた
もしかしてその…
き、キスするとまた元に戻るんですか?
霧華
霧華
戻らないわね…
契約した主人イヴ従者アダムのどちらかがが死ぬか、お互い契約した時にあげた物を壊されない限り、契約は続いていくの…
従者アダムと契約して、主人イヴになりたい場合は、何か物をあげないといけないの…
簡単に言えば身につけられるものとか、物なら何でもいいんだけどね
ペンダントとか、ネックレスとか…( *´﹀`* )
桂(鬼)
桂(鬼)
身につけられるもの…
俺はふと自分の薬指を見た
俺の左の薬指には指輪がはまっている
キュウナの薬指にも同じように指輪がはまっている
まさか…
桂(鬼)
桂(鬼)
この指輪が…
霧華
霧華
そう…それがお互いを結ぶ契約の印( *´﹀`* )
あ、桂くん…ひとつ言っておくけど、
あなた自身がその指輪を破壊することは出来ないわ…
それ指輪はお互いの絆の強さを示しているの
あなた達の絆が強ければ強いほど、相手に壊されることは無いわ!( *´﹀`* )
キュウナ(狐)
キュウナ(狐)
先輩…ごめんなさい
私がもっと早く言って置けば、契約せずに済んだのに…
何言ってんだよ…キュウナ
俺はお前とずっと一緒にいたくて頑張ってきたのに…なんでそんな悲しそうな顔するんだよ…
…ちゃんと言わなきゃダメだよな…!
霧華
霧華
あっ、ふ〜ん(察し)
それじゃ、二人共!お母さんお義父さんたちの所に戻るから何かあったら呼びなさいね〜( *´﹀`* )
======(・ω)スタスタスタスタ
キュウナ(狐)
キュウナ(狐)
母さん!?
桂(鬼)
桂(鬼)
え、ちょ…お義母さん!?え、あ…
母さんは、何を思ったのか、私と先輩を置いて父さんの所にスタコラと行ってしまった…
お父さん達って
お父さんここにいるのに←
って!よく見たらお父さん寝てるし! 妙に静かだと思ったら!ヾ(' '*;) ォィォィ
あ、でももしかして母さん、先輩のお父さんお母さんの所に行ったのかな?
キュウナ(狐)
キュウナ(狐)
(つまり、アレだ…
私は知ってたけど、私と先輩が契約しちゃって先輩がご主人様になっちゃったって事か…)
キュウナ(狐)
キュウナ(狐)
(どっちからチューしたのかは…多分先輩の方からだけど…私が指輪を貰ってはめて、チューされ…
あっ これは確実に私が下ですわ〜( *´﹀`* )\(^o^)/オワタ)
キュウナは、何かを悩んでいるように見える…
これはあくまで推測だが、恐らく俺がキュウナの主人…主人イヴになってしまったからもしかしたら、その事について悩んでいるのかもしれない
桂(鬼)
桂(鬼)
キュウナ!心配はいらないよ
俺料理得意だし、なんかあったら俺もフォローするからさ
それに俺、主人イヴとか従者アダムとか…
俺まだその事についてよく分かんないし、だから俺はキュウナ…お前と一緒にお互いを支え合って生きていきたいんだ!
キュウナ(狐)
キュウナ(狐)
先輩…!私でいいんですか?
桂(鬼)
桂(鬼)
いいに決まってるだろ!今更だけど、俺はキュウナの事がずっと好きだ
もちろん今でも…
だから、こんな俺だけど、よろしくお願いしますm(*_ _)m
先輩は椅子に腰かけたまま、私に向かって深々と頭を下げた
キュウナ(狐)
キュウナ(狐)
せ、先輩!良いですって!頭を上げてください!(・゚д゚`≡・゚д゚`)あわあわ
私が慌てて先輩に声をかけると
先輩はパッと頭を上げてニッコリと笑った
桂(鬼)
桂(鬼)
へへっ!
とりあえず…キュウナ!これからよろしくな!
キュウナ(狐)
キュウナ(狐)
はい!先輩!よろしくお願いします( *´﹀`* )
こうして、無事披露宴もとどこおりなく終わった
そして私たちは元の学生生活に戻っていくのだった…

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