第4話

自己破産
117
2025/03/28 17:48 更新
今回は最原くんと王馬くんのお話です。V3書くの初めてだから最原くんと赤松さんにするか迷った。
今回は、ちゃんとダンガンロンパV3が開催されている世界線です。5章終わったあとぐらいだと考えてください。


なお、5章終わったあとすぐにキーボくんが学園ぶっ壊し始めたからこんなんやってる暇無いやろっていうツッコミは…うん、ごめん。

それが始まる前に、最原くんがなんか適当にぶらついてたっていう設定でお願いします。
あんまり期待せずに読んでください。
では、どうぞ。
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最原終一 side


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最原終一
それは違うぞ!
最原終一
……君しか、いない!
最原終一
これが事件の真実だ!
繰り返し事件が起こり、僕がそれらの真相を暴いていく度に皆は悲しい顔をする。もちろん、それは僕も例外では無い。
ここにいるのは短いとはいえ生活を共にした仲間だ。
だからこそ、僕はこう思ってしまう。
最原終一
こんなの、僕が殺したも同然じゃないか…
「推理で人を死なせる探偵は人殺しと変わらない」とどこかの探偵が言っていた。
皆から信頼されている人物が犯人だった時なんかはそれを指摘する僕に厳しい言葉が飛んできた事もあった。
…僕が悪いことをしている訳じゃない。
僕は悪くない。
悪くない……んだよな?
最原終一
………………
良くない思考に頭を支配される。


自分を疑うようなマネはしたくないし、するつもりもない。
だが……今となっては、自分を疑うことでしか正気を保っていられない。
たしかに、これを他人のせいにするのは簡単だ。
もっとも、それが正しい方法であるのも分かっている。
だが…それをしては、何か大切なものを失ってしまう気がした。
探偵として。いや…人として。
最原終一
はぁ………
……明日もこんな生活が続くのか。こんなに人が死んだっていうのに。
…これまで、自分のために人を殺した人はいなかった。
皆のため、国民のため、姉のため……
訳も分からず人を殺してしまったような人、ゲームを有耶無耶にする為に殺した人…
その事実が…僕の胸を抉る。
みんな、良心で人を殺しているんだ。
……………今日はもう寝よう。
こんなこと考えてたって、キリがない。
キリがないはずなのに、ベッドに入っても多分僕は考えずにはいられないんだろう。
ほんとに、自分が嫌になるよ。
最原終一
ダメだ、寝られない…
最近は、あまり上手く眠れない日が多くなったような気がする。
多分、ストレスと考えすぎが原因だ。
……シャワーでも浴びるべきかな?
いや、余計に寝られなくなるだけか…
最原終一
う〜ん……散歩でも、行くか…
僕は少しおぼつかない足取りでフラフラと歩き、部屋を後にした。
最原終一
うん、やっぱり夜はちょっと冷えるな…
……夜、か…あの思い出しライトによる情報が本当ならば、夜なんて概念はこの場所に存在しないことになる。
僕が今見ている空も、気分を紛らわせるためだけの飾りと化すのだから。
ただ、やはり少し肌寒く感じるのは事実だ。
もちろん空の動きに合わせて気温を調節する機能がこの宇宙船に付いている可能性もある。
しかし、今はそうでないことを願うばかりだ…
最原終一
……………
やはり1人になると考えごとをしてしまう。
あまり良くない癖だろう。いつか治せるなら直したい…
…いつか、なんていう物が来る保証はないんだけどね。
そんな事を考えながら歩いていると、人影が僕の視界に入った。


とはいえまだ距離が遠く、それが誰かまでは分からない。
最原終一
ん…? こんな夜遅くに、誰だろう…?
もしかしたら、今日一日中姿を現さなかったキーボ君かな?
それならいいだけど…もしかしたら、首謀者の可能性も…0じゃないんだよな。
僕はその時自分の背中に冷たい汗が流れるのを感じた。
最原終一
……………
気配を殺しながら、その人影に近付く。
そして、その人影が段々と明白に見えるようになる。
その瞬間、僕の目に飛び込んできたのは衝撃の光景だった。
最原終一
…………なっ…!?
思わず声を出してしまった。
そのおかげで、どうやらその人物に僕の存在がバレてしまったらしい。
王馬小吉
……あれ? 最原ちゃん?
そこにいたのは……王馬くんだった。
このゲームを無茶苦茶にしようとして、プレス機で潰されて死んでしまったはずの…王馬くんだ。
なんでここに?そもそも、死んだはずの人間が何故?変装の可能性は?
様々な疑問が頭の中で渦巻く。
動揺、不安、疑い。そんな僕の感情を見抜いたのか、王馬くんは僕にこんな声をかけてきた。
王馬小吉
最原ちゃん……そんなに警戒しなくても、オレはもう死んでるんだよ?
王馬小吉
ほら、早く出てきなって!
その声を受けて、僕は物陰からゆっくりと姿を現す。
しかし、まだ警戒は解けない。
最原終一
………本当に、王馬くんなの?
王馬小吉
どこからどう見ても、オレでしょ?
王馬小吉
そんなにオレがいるのっておかしいこと?
最原終一
おかしいに...決まってるだろ?
王馬小吉
ま、確かに「死人に口なし」ってよく言うもんねー……
最原終一
いや、そういう事じゃなくて、さ...
最原終一
君は...もう、死んでる...んだよな?
王馬小吉
うん、もちろん
王馬小吉
それはもう学級裁判でも明らかになったことでしょ?
最原終一
じゃあ、なんで...ここにいるの?
王馬小吉
さぁね? オレにも分かんないよ
最原終一
な、なんだよそれ……?
王馬小吉
多分...俗に言う、幽霊ってやつかな?
最原終一
ゆ、幽霊……?
正直、僕はまだ状況を飲み込めないでいた。
幽霊なんて非科学的な物、今まで全く信じていなかった。
ただ……学級裁判を終えた今、目の前に死んだはずの王馬くんがいるってことは...
恐らく、そういうことなんだろう。
王馬小吉
信じてくれた?
最原終一
うん...信じるしかないよ...
王馬小吉
……そういえばさ、最原ちゃんはこんな時間に何しに来たの?
最原終一
え? なんだか、眠れなくてさ…
最原終一
色々考えすぎちゃうんだ…
王馬小吉
ふーん……大変そうだね
最原終一
……本当に思ってる?
王馬小吉
正直、オレにとっちゃもう関係ないからね
最原終一
血も涙もないね……
王馬小吉
でも、その気持ちは分かるよ?
王馬小吉
オレだって、あの台本書くとき結構悩んだからね……
最原終一
それとこれとではなんだか話が違うような……
王馬小吉
あれ、違った?
最原終一
…………
王馬小吉
考えすぎは良くないよ? オレにでも話してみれば?
最原終一
……王馬くんに分かるとは思えないけど...
最原終一
もう、疲れちゃったんだよ……
王馬小吉
…………
最原終一
傍にいたはずの仲間が死ぬのも、その犯人を推理するのも……
最原終一
...耐えられないよこんなの……
王馬小吉
…なるほどね
王馬小吉
オレから言えることは...あんまり溜め込みすぎるなってことだけ、かな?
最原終一
……頭ではそれも分かってるんだけどね…
王馬小吉
なら、もう答えは出てるじゃん
王馬小吉
大丈夫だよ、最原ちゃんにはオレと違って仲間もいるでしょ?
最原終一
………でも...
王馬小吉
それに……赤松ちゃんにも、言われたでしょ?
王馬小吉
「自分を信じてあげて」……ってさ
最原終一
…………...!
王馬小吉
きっと、今の最原ちゃんのこと赤松ちゃんが見たら幻滅しちゃうよ?
王馬小吉
にしし、オレが先に奪っちゃおうか?
最原終一
……全く、王馬くんは...
……嘘か真かも分からない。本心なのかどうかすら。
ただ……そんな言葉でも、今の僕の胸にはストンと落ちた。
最原終一
……僕からも、1つ質問していい?
王馬小吉
ん? 何?
最原終一
王馬くんって...なんで嘘が好きだったの?
王馬小吉
んー……なんでだろうね?
王馬小吉
オレは総統だから嘘付けたら便利っていうのももちろんあるんだろうけど...
王馬小吉
一番は、面白いからじゃないかな?
最原終一
……それだけ?
王馬小吉
だって、オレの人生最後のトリックもつまらなくなかったでしょ?
王馬小吉
ま、最原ちゃん達には見破られちゃったみたいだけどね……
王馬小吉
やっぱり、百田ちゃんはあの役を任せるにはお人好しすぎたかな?
最原終一
……...……...
王馬小吉
……これで答えになった?
最原終一
まぁ、納得はいかないけどね…
王馬小吉
なら、オレの役目は終わりかな?
最原終一
……役目?
王馬小吉
じゃあね、最原ちゃん...最後に話せて良かった
王馬小吉
……こんなクソみたいなゲームに、絶対負けんなよ?
最原終一
……え? 
最原終一
じゃあねって……
そう言って王馬くんに視線を送った時には、もう既に王馬くんの姿は消えていた。
何がしたいのか分からない。
そこまで含めて、生きていた頃そっくりだ。
本当に、王馬くんは嘘を体現したような人物だ。
今も過去も、これからも。
???
あれ? 最原くん……?
???
ずっと・・・1人で……何してるんだろう?
???
カメラには、最原くんしか映ってないみたいだけど……
???
1人で会話してるのかな?もしかして、そこまで気が狂っちゃった?
???
まさに絶望的、だよね……
???
うぷ、うぷぷぷぷ
???
うぷぷぷぷぷぷぷ……







あとがき
……ごめん。ほんとにごめん。
なんか納得いかないところだらけです。
展開も急すぎるし、喋り方もあまり忠実に再現出来てないです今回。
もっと最原くんと王馬くん絡ませれば良かった。後悔してます。
一応、最後に白銀さん出したのは意味あります。
白銀さんによると、最原くんは「ずっと」1人で話していたようです。

なら、彼に見えていたのは幽霊なのか、はたまた自分のストレスが作り出した幻影なのか……という疑問の提示ですね。
途中の「人を推理で死なせる……...」の所は、某名探偵の有名なシーンの1つですね。あの話悲しいよね。
タイトルの「自己破産」は、悩みに悩んで眠れなくなる最原くんが王馬くんに助けてもらう様子がまさに自己破産という言葉にピッタリだと思い、これにしました。
ちなむと自己破産っていうのは、債務の支払いが困難な場合に、裁判所に申立てをして借金の返済を免除してもらう手続きです。
王馬くんとか最原くんの喋り方研究しようとしてV3見直してたら、普通に1章でめちゃ辛くなった。
次は、多分また無印に戻る……もしくは、スーダンでニッコマ書く。つまり、気分次第です。
次V3書く時は、ほんとに気合い入れて書きます。ごめんね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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