今回は最原くんと王馬くんのお話です。V3書くの初めてだから最原くんと赤松さんにするか迷った。
今回は、ちゃんとダンガンロンパV3が開催されている世界線です。5章終わったあとぐらいだと考えてください。
なお、5章終わったあとすぐにキーボくんが学園ぶっ壊し始めたからこんなんやってる暇無いやろっていうツッコミは…うん、ごめん。
それが始まる前に、最原くんがなんか適当にぶらついてたっていう設定でお願いします。
あんまり期待せずに読んでください。
では、どうぞ。
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最原終一 side
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繰り返し事件が起こり、僕がそれらの真相を暴いていく度に皆は悲しい顔をする。もちろん、それは僕も例外では無い。
ここにいるのは短いとはいえ生活を共にした仲間だ。
だからこそ、僕はこう思ってしまう。
「推理で人を死なせる探偵は人殺しと変わらない」とどこかの探偵が言っていた。
皆から信頼されている人物が犯人だった時なんかはそれを指摘する僕に厳しい言葉が飛んできた事もあった。
…僕が悪いことをしている訳じゃない。
僕は悪くない。
悪くない……んだよな?
良くない思考に頭を支配される。
自分を疑うようなマネはしたくないし、するつもりもない。
だが……今となっては、自分を疑うことでしか正気を保っていられない。
たしかに、これを他人のせいにするのは簡単だ。
もっとも、それが正しい方法であるのも分かっている。
だが…それをしては、何か大切なものを失ってしまう気がした。
探偵として。いや…人として。
……明日もこんな生活が続くのか。こんなに人が死んだっていうのに。
…これまで、自分のために人を殺した人はいなかった。
皆のため、国民のため、姉のため……
訳も分からず人を殺してしまったような人、ゲームを有耶無耶にする為に殺した人…
その事実が…僕の胸を抉る。
みんな、良心で人を殺しているんだ。
……………今日はもう寝よう。
こんなこと考えてたって、キリがない。
キリがないはずなのに、ベッドに入っても多分僕は考えずにはいられないんだろう。
ほんとに、自分が嫌になるよ。
最近は、あまり上手く眠れない日が多くなったような気がする。
多分、ストレスと考えすぎが原因だ。
……シャワーでも浴びるべきかな?
いや、余計に寝られなくなるだけか…
僕は少しおぼつかない足取りでフラフラと歩き、部屋を後にした。
……夜、か…あの思い出しライトによる情報が本当ならば、夜なんて概念はこの場所に存在しないことになる。
僕が今見ている空も、気分を紛らわせるためだけの飾りと化すのだから。
ただ、やはり少し肌寒く感じるのは事実だ。
もちろん空の動きに合わせて気温を調節する機能がこの宇宙船に付いている可能性もある。
しかし、今はそうでないことを願うばかりだ…
やはり1人になると考えごとをしてしまう。
あまり良くない癖だろう。いつか治せるなら直したい…
…いつか、なんていう物が来る保証はないんだけどね。
そんな事を考えながら歩いていると、人影が僕の視界に入った。
とはいえまだ距離が遠く、それが誰かまでは分からない。
もしかしたら、今日一日中姿を現さなかったキーボ君かな?
それならいいだけど…もしかしたら、首謀者の可能性も…0じゃないんだよな。
僕はその時自分の背中に冷たい汗が流れるのを感じた。
気配を殺しながら、その人影に近付く。
そして、その人影が段々と明白に見えるようになる。
その瞬間、僕の目に飛び込んできたのは衝撃の光景だった。
思わず声を出してしまった。
そのおかげで、どうやらその人物に僕の存在がバレてしまったらしい。
そこにいたのは……王馬くんだった。
このゲームを無茶苦茶にしようとして、プレス機で潰されて死んでしまったはずの…王馬くんだ。
なんでここに?そもそも、死んだはずの人間が何故?変装の可能性は?
様々な疑問が頭の中で渦巻く。
動揺、不安、疑い。そんな僕の感情を見抜いたのか、王馬くんは僕にこんな声をかけてきた。
その声を受けて、僕は物陰からゆっくりと姿を現す。
しかし、まだ警戒は解けない。
正直、僕はまだ状況を飲み込めないでいた。
幽霊なんて非科学的な物、今まで全く信じていなかった。
ただ……学級裁判を終えた今、目の前に死んだはずの王馬くんがいるってことは...
恐らく、そういうことなんだろう。
……嘘か真かも分からない。本心なのかどうかすら。
ただ……そんな言葉でも、今の僕の胸にはストンと落ちた。
そう言って王馬くんに視線を送った時には、もう既に王馬くんの姿は消えていた。
何がしたいのか分からない。
そこまで含めて、生きていた頃そっくりだ。
本当に、王馬くんは嘘を体現したような人物だ。
今も過去も、これからも。
あとがき
……ごめん。ほんとにごめん。
なんか納得いかないところだらけです。
展開も急すぎるし、喋り方もあまり忠実に再現出来てないです今回。
もっと最原くんと王馬くん絡ませれば良かった。後悔してます。
一応、最後に白銀さん出したのは意味あります。
白銀さんによると、最原くんは「ずっと」1人で話していたようです。
なら、彼に見えていたのは幽霊なのか、はたまた自分のストレスが作り出した幻影なのか……という疑問の提示ですね。
途中の「人を推理で死なせる……...」の所は、某名探偵の有名なシーンの1つですね。あの話悲しいよね。
タイトルの「自己破産」は、悩みに悩んで眠れなくなる最原くんが王馬くんに助けてもらう様子がまさに自己破産という言葉にピッタリだと思い、これにしました。
ちなむと自己破産っていうのは、債務の支払いが困難な場合に、裁判所に申立てをして借金の返済を免除してもらう手続きです。
王馬くんとか最原くんの喋り方研究しようとしてV3見直してたら、普通に1章でめちゃ辛くなった。
次は、多分また無印に戻る……もしくは、スーダンでニッコマ書く。つまり、気分次第です。
次V3書く時は、ほんとに気合い入れて書きます。ごめんね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。