思わず声が裏返る。
心臓がバクバクして、体が硬直する。
声の主の問いに、ようやく僕は仙蔵だと気づいた。
昨日の出来事が頭をよぎる________木の上でのあのドキドキ、そしてお姫様抱っこの瞬間……。
思わず顔を背け、手早く服を直した。
僕は思い切って戸を開け、声を出す。
そう言って、できるだけ自然に立ち去ろうとする。
しかし、仙蔵は僕の腕を掴み、柔らかくも確実な力で引き留めた。
僕は驚き、思わず足が止まる。
仙蔵はグッと腕を引き、僕を部屋の中に引きずり込む。
瞬く間に壁際まで押し倒され、僕は息を飲む。
心臓がバクバクと音を立て、頭の中が真っ白になる。
見上げた先、仙蔵の瞳は鋭く細められていた。
低い声が耳に響く。
その視線は僕の奥底まで見透かすようで、息が詰まりそうになる。
必死に平静を装おうとしても、心臓の鼓動がうるさくて隠せない。
思わず声を上げて仙蔵を突き放す。
慌てて扉を勢いよく開けると__________________
パンパン
仙蔵が体を叩いて立ち上がる
僕はそーっと扉を閉めて駆け足で自分の部屋に戻った。
正直仙蔵には悪い気がしたが、仕方があるまい.....‼︎











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。