第8話

君との遭遇
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2025/10/16 11:14 更新
あなた
えッ...?!だ、誰ッ....?!
思わず声が裏返る。
心臓がバクバクして、体が硬直する。
もしかして...あなたの下の名前か...?
声の主の問いに、ようやく僕は仙蔵だと気づいた。
昨日の出来事が頭をよぎる________木の上でのあのドキドキ、そしてお姫様抱っこの瞬間……。
あなた
(今、一番関わりたくない相手……!!)
思わず顔を背け、手早く服を直した。
僕は思い切って戸を開け、声を出す。
あなた
せ、仙蔵、おはよッ……‼︎ お風呂....?どうぞ!!
そう言って、できるだけ自然に立ち去ろうとする。
あなた
(さっさと出て行かないと……!)
しかし、仙蔵は僕の腕を掴み、柔らかくも確実な力で引き留めた。
立花仙蔵
ちょっと待て....
僕は驚き、思わず足が止まる。
あなた
(えっ、なんで……!?)
仙蔵はグッと腕を引き、僕を部屋の中に引きずり込む。
瞬く間に壁際まで押し倒され、僕は息を飲む。
あなた
(な、何この状況…⁉︎なんで⁈なんで⁈)
心臓がバクバクと音を立て、頭の中が真っ白になる。
見上げた先、仙蔵の瞳は鋭く細められていた。
立花仙蔵
……お前、何を隠している?
あなた
ギクッ
低い声が耳に響く。
その視線は僕の奥底まで見透かすようで、息が詰まりそうになる。
あなた
(ど、どうしよう...バレた⁈ 昨日助けてもらった時..??)
必死に平静を装おうとしても、心臓の鼓動がうるさくて隠せない。
あなた
近い....
立花仙蔵
あなた
ッだから!!近いってば!!!!
思わず声を上げて仙蔵を突き放す。
慌てて扉を勢いよく開けると__________________
善法寺伊作
うわぁ!!なんだぁ!!びっくりしたぁ--!!あなたの下の名前か~~!!
食満留三郎
どうしたんだ?!何かあったのか?!って仙蔵....??
あなた
えッみ、みんな?‼︎
  



           パンパン





仙蔵が体を叩いて立ち上がる
潮江文次郎
おい仙蔵‼︎突然いなくなったと思ったらここにいたのか?
立花仙蔵
あぁ。たまたまあなたの下の名前と鉢合わせたんだ..
七松小平太
なんだあなたの下の名前も風呂に入りにきたのか?!
あなた
いや僕はもう上がったから‼︎という事でお先ーー‼︎‼︎




僕はそーっと扉を閉めて駆け足で自分の部屋に戻った。
正直仙蔵には悪い気がしたが、仕方があるまい.....‼︎

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