あれから、4ヶ月と20日くらい過ぎた、
もう、話す元気もなくて、何も喉を通らない
今俺には無数の管が繋がっていてそれで生きている
みたいなものだ、
数カ月前まではだいぶ元気だったのに、…
数カ月前
そう声をかけてなつの頭を優しくなでたのを覚えてる
それでも、こんなに入院してるからか、なつに怪しまれ
てきた
そのくらいの元気はあったのに、、
今じゃ会話すらままならなくて、
なつに、心配かけてんな、と思って
なつに、、電話したぃ、、
こんな俺みたくねぇかもしれんけど、
電話くらいなら、、でも、喋れっかな、、
そう思って電話をかける
すると、すぐに出た
なつの慌てた声が電話越しから聞こえた
それに、いつも話しずらいのも自然となくて、
なつって、すげぇな、なんて勝手に感心した
なつの驚いた声が聞こえた、
でも、ほんとに、今来たら、俺がもうだめなのも、全部
わかっちまう、
……でも、これが最後になるかもしれん、、
なら、会いたい、
何のことだか分かってなさそうだったけど、
もう何かを察したようななつの声だった、
そう言って電話が切れる
数分後
なつにはずっと黙ってた、だから、絶対に会いに来んな
とも言った、
なつの目には涙が溜まっていた
俺は全て話した
あの日から、何があったのか、そして、
『余命宣告』されたことも
なつの目に溜まっていた涙が溢れていく、
そう微笑んだ
あれから、1週間後
いるまは、虹の橋を渡りました
泣きながらもう冷たくなって動かないいるまに抱き着く
いるまとの最期の時間は、ほとんど、泣いていた記憶
しかない
最期の会話は、
にこっ、と微笑んでは
と、甘くて優しい口付けを交わした
それと同時にいるまの瞼もゆっくりと閉じていく
俺の言った言葉にいるまは優しく微笑んで安らかに
目を閉じた
そういって優しく頭を撫でた
俺はいるまの遺品整理してるときに、
『なつへ』と書かれた手紙を見つけた
震える手で手紙を読む、
『なつへ
なつがこれを読んでるってことは俺はもういないか、
ほんとに今までありがとう。俺は、なつといれて幸せだ
った。ずっと続けばいいと思ってた、でも現実は甘くな
かったな、…w余命のことも言ってなくてごめんな、な
つを悲しませたくなくて、ずっと、嘘ついてた、その代
わり俺はいつでもなつのこと守るから、いつでも傍にい
るから、。なつのことも絶対に忘れない。俺の最後の我
儘きいてくれるか、?俺の分まで幸せに生きろ、
早くこっちにくるのは許さねぇから。
ずっと大好き。愛してる。 いるまより』
そこには力強い字でいるまの思いが書いてあった
それと同時に俺の瞳からは涙が溢れる
拭いても止まらなくて、どんどん溢れてくる
俺からも言わせてよ、
あれから数年
俺は今いるまのお墓の前にいる
なんて、いるまがいない日常を話しながら掃除をする
掃除が終わり、帰ろうとすると
背後からいるまの声が聞こえた気がして振り返ると
咲いたばかりであろう紫色の花がかすかに揺れていた__












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!