本社に辿りついた。
ここからは、誰に会うかもわからない。
でももし、VOLTACTIONのメンバーに会いでもしたら。
僕はこの後悔に、耐えられるだろうか。
そう、考えていたのに。
僕の視線の先にいるのは、暗い顔をした2人。
少し様子を伺っていると、セラフが不意にこちらを向いた。
僕の名前を呼びながら駆け寄ってくるセラフ。
...やめて、こっちに来ないでくれ。
お前たちが来たら、きっと僕の罪の意識も重くなる。
そんな心の声も虚しく、2人はこちらへ駆け寄る。
感情がぐちゃぐちゃになっているのがわかる。
ごめんなさい、そう言いたい。
殺しちゃって、俺が弱くて、ごめんなさい。
でも、怖くて言葉にもできない。
本当はこんな素っ気ない態度取りたくもないのに。
...セラフが、再び口を開いた。
セラフは、同様する僕に構わず話を続ける。
違う違う違う、セラフはこんなこと言わない...いつもなら...、
そう、いつもなら。
いつの間にかセラフに追いついていたアキラも、僕を励まそうと口を開く。
耐えきれなくなった僕は、近くの空き部屋に逃げ込む。
ドアが開かないようにロックを掛けたが、外からはドアを叩かれ、僕を呼ぶ叫び声が聞こえる。
ドアが開けられるのは時間の問題。
どうにかしなくちゃ、どうにかしなくちゃいけないのに。
頭に浮かぶのは、
『 お前なんか死んでしまえ 』
『 生きてる意味なんてない 』
『 お前のせいだ 』
そんなことばかり。
(´❛-❛`)












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。