昨日も練習をすっぽかしたから、なんだか自信がもてない。
氷見と希叶のお話を聞かなければよかったかもしれないな、多分。
しまった!
何も練習してこなかったのが、バレる……!!
そう言って、荒木は去っていった。
俺はどうしても笑顔で手を振ることができなかった。
だって、全然上手くもなってないんだぞ!!
だって、氷見とか希叶の話してた事がすっごい気になってるんだぞ!!
こんな状況下で、どうやったら演奏に集中できるって言うんだよ!
誰か、一日を50時間にしてくれえええ~~~!!!
つい愚痴を叫びそうになった瞬間、隣を千歳が通った。
あと、希叶もだ。
すると、千歳から、
確かに、俺は体育館とは違った方向に向かおうとしていた。
いや、そんなに重要なことがあって、そっちの方向に向かうってことはない。
千歳が、こんなときに限っておねがい…?
一体どうしたんだ?
俺は一瞬、不穏な雰囲気を感じ取った。
俺はうなずいて、早速宮田を探しに行くことにした。
ったく、一体宮田はどこにいるんだよ…
面倒くさいけど、きちんとしないと、せっかくの演奏会が潰れてしまう。
さっさと宮田を引っ張り出してこないと、な。
校庭
いくら宮田って呼んでいても、返事が返ってこない。
きっと、宮田は集中しているのかもしれない(そもそも校庭で捜索してるのもおかしいが)。
それでも何度か、俺は宮田を呼んでみた。
こんな時間に、どうしたんだ?
俺は臭いにつられ、歩き出した。
そこには、残酷が待ち受けていた。
小屋と思われる建物が、
燃え尽きていた。















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。