⚠️腐要素、性的な表現を含みます
その日は収録が遅くなって、テレビ局を出たのが日付が変わるくらいだった。
今日はよく僕の話すことのウケが良くて、気分も良かった。
正面の広い玄関から出ようとすると、警備員さんに、「表はもう閉めましたので、裏から出てください」といわれた。
このテレビ局裏まで長いんだよ。なんだよ。と心の中でぶつくさ言いながら裏口まで歩いた。
マネージャーに連絡をして、裏まで車を回すよう伝えた。
それにしても最近歌ってないなあ。
久しぶりに練習室に行って、歌の練習でもしようかな?
CARATの皆にも会いたいし、放送もしようか?
CARAT、僕のこと忘れてないかな?
喜んでくれるかな。
こうして何か楽しみを作っておくと、普段の仕事も頑張れる気がする。
裏口は正面玄関と打って変わって小さかった。
本当に普通の人の家の勝手口みたいな扉!笑
扉を押し開けると、夜のひんやりした空気が頬に当たった。
裏口から出たことがなかったからわからなかったけど、意外と街灯がなくて暗かった。
マネージャーの車はまだ見当たらなくて、暫くここで待つ事にした。
スマホをつけて、今日撮ったセルカでもSNSにあげようかな、とアプリを開いた。
不意に、目の前が真っ暗になった。
それと同時に口も覆われて、強い力で後ろに引っ張られた。
何が起こってるかわからず、咄嗟に僕の顔を覆ったなにかに手をかけると、それは人の手だった。
抵抗したけど、体を強く抑えられて、身動きが取れない。
「騒ぐんじゃねえ」
と低い男の声がした。聞き覚えはなかった。
怖くて、冷や汗がたくさん出た。
身動きが取れずにいると、突然お腹の辺りにさっき頬に当たったような冷気を感じた。
それは胸、脚と広がっていって、本当に何が起こっているかわからなかったが、ただ「殺される」という考えが浮かんだ。
男の手が僕の肌に触れて、肌が露出しているのが分かった。
何するんだ、やめてくれ
そう言おうとしても口が覆われているのでなにもはなせなかった。
途端に、何かの壁に顔を押さえつけられ、男が臀部の辺りを触った。
僕は僕が何をされるかわかった気がして、強くもがいた。
男は僕の頭をもう一度壁に打ち付けた。
鈍い音が脳に広がって、くらくらした。
「暴れるな」
また低い声でそう言われ、僕の肩にぐっと力を込められるのを感じた。
折れそうなくらい痛かったけど、耐えることしかできなかった。
途端に、臀部を触っていた手が離れた。
そして、お腹をえぐられるような、息苦しさと圧迫感を感じた。
そして押し広げられるような痛み。
覆われた口から叫び声を上げたが、覆われているせいで言葉にならなかった。
男はそれを笑った。
痛くて気持ち悪いのに、男は僕を揺さぶって、荒い息を僕の首にかけた。
何か僕に言ってきたが、なんと言ったか聞き取れなかった。
涙が出て、苦しかった。
肩にはいつの間にか力が入らなくて、もうされるがままだった。
どれくらいそうされていたかわからないが、男の動きが早くなって、お腹の中が生温かくなるのを感じた。
男が僕から離れ、圧迫感が無くなると、男はまた僕にまた何か言ったが、これもわからなかった。
体のどこにも力は入らなくて、肌が見えたままだったけど、どうすることもできなかった。
しばらくすると、今度は聞き覚えのある男の人の声がして、僕を抱き上げた。
それから先はもう覚えてない。
SEUNGKWAN END












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。