全身が痛い。………そうか、僕はあそこから落とされたんだった。
仰向けになり、僕は大きな穴を見上げる。
よく生きていられたな、我ながらしぶとい奴だ。
僕は、しばらく仰向けになって上を見上げてから、今の自分の状態を確認した。
左腕は折れていて使い物にならないが、両足は無事。持たされていたホンモノのナイフが、体に刺さったりもしていない。
この状態ならアイツらを殺せる。
僕はそう思いすぐに立ち上がる。立ち上がってから周りを見渡すと、周りはボロボロな柱があったり、腕の無い石像があったり、多分ここはなにかの遺跡なんだろう。
僕が周りをしっかりと確認していると
「やぁそこのキミ、もしかしてキミいまさっきの子の仲間?」
という声が聞こえてきた。
僕はその声を聞いて、何となく聞き覚えがあるなと思った。
声がする方を見ると、ところどころ花びらが敗れていたりする、変な花がいた。
いや、咲いていたと言った方がいいのか?
僕は花を観察しながら、ボンヤリとそんな事を考えていた。
この花はここから動けるのだろうか?
疑問に思った僕は花に向かって、そこら辺に落ちていた石を投げてみた。
「ちょっと!!何すんのさ!!」
花は僕の投げた石をスっと避けた。
今ので分かった、コイツは動ける。
僕は花に近ずいた。何もしませんよというような顔を作って。
意外とその花は馬鹿だったらしく、僕に隙を見せた。
僕は服の袖に隠していた、ホンモノのナイフを取り出した。相手にバレないように、そっと。
僕と花の距離はだんだん縮まってゆく。
僕が手を伸ばせば、花を切り取れるくらいに近づくと花は
「馬鹿だね!!そんなにボクに近づいてきちゃってさ!!もう逃げられないよ!」
そう言って、白いカプセルのようなものを僕に向かって飛ばしてきた。
けれど、僕は避けた。何だか自分は、この先どんな攻撃が来るのか、わかる気がする。
右、右、上、右、左、左、上。
僕は次々に投げられるカプセルを避けていった。
そして、カプセルを避けながら花に近ずき、花をホンモノのナイフで切り取った。
花は驚いたという顔をしてから、すぐに塵となった。
アイツが塵になった後、僕の目の前に謎のテロップが現れた。
*あなたのLoveが上がった
僕はそのテロップをじっとみた。
Love?Loveってあの?愛とかのか?
気持ち悪い。愛が上がったってなんだよ。
僕はそのテロップをホンモノのナイフで切りつけた。するとテロップは、どこかへと消えていった。
僕はあの花を切り取ってから、あちこち歩き回った。
歩いていると、小さな家を見つけた。
僕がその家に近づこうとした瞬間、ウーーという、機械的な、冷めきった音が聞こえた。
続












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。