スタンリーからの日記を受け取った夜。
私は今日の日記の内容を考えていた。
こんなに熱い、と言おうか。
私のことを心配して書いてくれたという
のに、無視して違う内容を書くのも些か
気が引ける。
でも、……
いつの間にか、お母さんが後ろに立っていた。
な、なんで…気が付かなかった。
( バタン
それこそ、書いたら…一度でも、少し
でもボロを出してしまえば私は、きっと
" あんな女…ッ" "
" 心配ありがとう。でも私は大丈夫。
そりゃあそのくらいで嫌いになられちゃ
怖いんだけど?一応信用してるしね。
改めてありがとうスタンリー。テストの
点が低かったら慰めてもらおうかな。 "
……追伸、ぐらいなら
" 追伸 素直になれなくて…貴方の心配を
踏み躙ってごめんなさい。でも、
すごく嬉しかった。ありがとう。
図々しいし我儘なんだけど…素直
になるまで、待っていてくれない?
いつか絶対、言おうと思ってるの。 "
さすがに図々しすぎる。…こんなこと
書かなくても、大丈夫だよ。
ということで、私は追伸の文を
" きっとテストは私の方が高いけどね "
と、ふざけた文に変えた。
…ほんとうは、気がついてほしい。待っていて
ほしい。そんな想いを隠して。
( ペラ…
"__________追伸_____ "
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。