お昼ご飯。友達と食べている最中、
スタンリーとの日記のことを考える。
あの文章、読んでくれただろうか。
…正直、あれがスタンリーの優しさを
踏み躙る行為だと言うことは重々理解している。
でも、どうしても素直に言えなかった。
もし言ってしまえば、…本当に私が、
あの女のことを………
友達に軽く返事をしてみせる。
暫く会話が弾んだあと、一人の友達が
「 あ。 」と指をさした。私に。
後ろから突然声が聞こえて驚く。
しかも、…スタンリーの声。
見かけたからって理由で話しかけて
くれたんだ…。…っていや、なんで喜んでんの
私!?!?///
笑いながらそう聞いて来たスタンリーに、
返事をしてから立ち上がって歩いて行く。
やっぱり、…私が知らなかっただけで、
よく笑う人なんだなあ。
本当に散歩という定なのだろう。
中庭の道を2人で歩いて行く。
その空元気とも受け取れる言い方に、
申し訳なさを感じて謝ろうとすると
煽りで遮られる。
い、イラッとする…!!!(
悪かったよ、と笑うスタンリーに不思議
だという疑問が募る。それを言いたいが為
だけに私を散歩に誘ったのだろうか。
ちがう、これは照れてるんじゃない。
__________好きになったらダメ。
その気持ち=負けだ。
まずお母さんが許さないし、それに
" 冗談でも好きとか言うなよ、怠い。 "
スタンリーと離れて、少ししたところで
スタンリーに呼ばれ引き止められた。
どうしたんだろう。というか、その女王サマ
呼びいい加減やめてほしい。恥ずかしいし。
するとスタンリーは、少し難しい顔を
したあと、微笑んで言った。
なんで、…私、消したはずなのに。
__________最悪だ、ばれた。
そう思っているはずなのに。
"そう言ってくれて、嬉しい。"
そんな思いが、心を支配した。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!